自動車の購入を検討する際、低金利で人気の「銀行マイカーローン」を選ぶ方が増えています。しかし、「審査が厳しいのでは?」「住宅ローンがあると不利?」と不安になる人も少なくありません。今回は銀行ローンの審査基準や、ディーラーローンとの違いを踏まえたうえで、どのような人が審査に通るかを詳しく解説します。
銀行マイカーローンとディーラーローンの違い
まず理解しておきたいのは、銀行マイカーローンとディーラーローンはそもそも審査基準が異なるという点です。
- 銀行マイカーローン:信用情報・収入・勤務先などを総合的に審査。金利は1.5〜3.5%程度と低め。
- ディーラーローン:提携信販会社の審査で、審査通過は比較的緩やか。ただし金利は4〜9%前後と高め。
つまり、審査に通りやすさ重視ならディーラーローン、金利や返済総額の安さを重視するなら銀行マイカーローンという選択になります。
銀行マイカーローンの審査で重視される要素
銀行は以下のような情報をもとに、融資の可否を判断します。
- 年収:おおむね300万円以上が目安。今回の例では年収650万円と十分な水準。
- 勤続年数:3年以上が安心ライン。勤続25年は非常に有利です。
- 信用情報(CIC・JICC):ローン・クレジットの遅延・事故履歴がないか
- 既存の借入:住宅ローン含む他のローンとの返済比率(年間返済額 ÷ 年収)
返済比率の目安は年収の30〜35%以内とされており、年収650万円に対し、住宅ローンがあっても200万円のマイカーローンなら問題ないケースが多いです。
審査に落ちるケースとその理由
では、なぜ銀行ローンで落ちる人がいるのか。よくある理由は次のとおりです。
- 信用情報に傷(延滞・携帯の分割未払いなど)がある
- 短期転職・勤続1年未満
- 複数のローンをすでに抱えている
- 提出書類に不備(源泉徴収票や見積書など)
たとえば、車の見積書が「対象外の中古車販売業者」から出ていると、それだけで審査NGになることもあります。
実例:銀行ローンに通過したケース
・年収500万円/勤続8年/住宅ローン返済中/200万円のマイカーローン申請
→ みずほ銀行で無事に通過。連帯保証人なし、金利2.1%で契約。
・年収700万円/勤続15年/他にリボ残高30万円あり
→ 三井住友銀行で審査通過。リボ残高があっても低額であれば許容されやすい。
銀行ローンを通すためのコツと準備
1. 見積書を正規ディーラーor信頼できる販売店で取得する
2. 他の借入があるなら返済比率を抑える
3. クレジットカードのリボ残高・キャッシングは事前に整理
4. ネット仮審査を複数銀行で試す
ネット申込なら仮審査は即日出ることもあり、通る銀行を事前に比較するのも有効です。
まとめ:銀行マイカーローン審査は慎重だが通過は十分可能
・銀行マイカーローンは低金利だが、信用情報と返済比率が厳しくチェックされる
・年収650万円・勤続25年・住宅ローンのみの借入という条件は審査通過に十分なスペック
・落ちる理由は信用情報・書類不備・他の借入などに集中
・ネット仮審査を活用して、複数行を比較しながら慎重に進めましょう
条件を満たしていれば、銀行マイカーローンでお得に車を購入することは十分可能です。安心して次の一台の準備を進めてください。
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