銀行口座の店名・店番・口座番号が記載された通帳のコピーを紛失してしまったとき、「悪用されないか」「再発行は可能か」など、多くの不安が頭をよぎります。この記事では、万が一通帳コピーを落としてしまった場合の具体的な対処法や悪用のリスク、再発行の可否について、わかりやすく解説します。
通帳コピーを落としたときにまずやるべきこと
まず最初にやるべきことは、銀行へ速やかに連絡することです。本人確認ができれば、口座を一時凍結したり、不正な出金がないかをモニタリングしてもらえます。
また、通帳や口座番号が第三者に渡っても、それだけで直接口座からお金を引き出されることは基本的にありません。ただし、詐欺やなりすましの資料に悪用されるリスクはあるため、放置は禁物です。
通帳コピーの情報で悪用されるケースとは?
通帳のコピーに含まれる情報(店番号・口座番号・氏名など)は、以下のような悪用リスクがあります。
- 振り込め詐欺などの受け取り口座に使われる
- 架空請求などの詐欺に利用される
- 第三者が本人になりすまして何かを申し込む
ただし、実際に金銭的被害に遭う可能性は低めですが、犯罪に巻き込まれるリスクをゼロにするための対処は不可欠です。
銀行でできる対策:口座の変更や取引停止措置
紛失や漏洩があった場合、希望すれば次のような対応が可能です。
- 通帳の再発行:本人確認書類を持参して手続き可能(手数料あり)
- 口座番号の変更:特殊ケースでのみ対応(要相談)
- モニタリング依頼:不審な出金・送金のチェック
一部銀行では、万一のために「口座番号変更」も検討可能ですが、通常の申し出では認められないこともあります。その場合は新たな口座を開設し、旧口座を休眠状態にする選択肢も。
警察への遺失届も忘れずに
通帳のコピーを落としたときは、警察署に「遺失届」を提出しておくことが大切です。これにより、第三者による悪用が発生した場合にも、被害者としての証明になり得ます。
また、通帳コピーが個人情報を含む場合、マイナンバーや運転免許証番号などが写っていなかったかも確認しておきましょう。もし心当たりがあれば、その機関にも連絡を。
そもそも通帳コピーの管理方法にも注意を
通帳のコピーやスキャンデータは、多くの場合「契約書類の添付資料」として求められることがありますが、取り扱いには以下の点に注意しましょう。
- 使用後すぐに廃棄(シュレッダー処理)
- スマホ・PC内に保存しない
- メール送信時はパスワード付PDFで送る
個人情報の管理意識を高めることが、今後同じリスクを避けるための最善策です。
まとめ:落としただけでは悪用は稀、でも対応は迅速に
・通帳コピーの紛失はすぐに銀行へ連絡し、対応を仰ぐことが最優先
・悪用リスクは限定的だが、放置は危険。被害防止のための対策を
・再発行やモニタリング、場合によっては口座の切り替えも視野に
・警察への届け出は忘れずに。証拠保全と安心材料になります
・今後は通帳コピーの取り扱いに細心の注意を払うようにしましょう
不安を感じた時点で動くことが、トラブルを防ぐ最大の防御策です。
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