初めて国民健康保険に加入した方にとって、「保険料はいくらで、どうやって払うの?」という疑問はとてもよくあるものです。特に「1年間で18万円」という通知が届いたとき、実際にどのように支払うのか、月々の負担はいくらになるのかは、生活設計にも関わる重要な情報です。この記事では、保険料の支払いスケジュールや金額のしくみをわかりやすく解説します。
国民健康保険料は年額で通知される
国民健康保険料は原則として年度(4月〜翌年3月)単位で計算され、市区町村から年間の納付額が通知されます。たとえば、「令和6年度分 18万円」とあれば、4月から翌年3月までの1年間分の保険料です。
この金額は、前年の所得や扶養状況などをもとに算出されます。通知書や納付書には、総額と月々の支払額が明記されています。
分割回数は10回払いが一般的
多くの自治体では、年額の保険料を10回(6月〜翌年3月)に分けて納める方式を採用しています。これを「普通徴収」と呼び、個人で納付書や口座振替を使って支払う形です。
たとえば、年額18万円の場合は、10回払いなら毎月18,000円になります。
ただし、自治体によっては8回払いや11回払いなどを採用しているケースもあるため、お住まいの市区町村の通知書を必ず確認しましょう。
実際の月額は毎月同じとは限らない
一見すると均等割のように見えますが、実際の保険料は毎月完全に同額ではない場合があります。以下のようなパターンが存在します。
- 最初の数か月が端数調整で高めor低めになっている
- 年の途中で加入・脱退があった場合、月数で按分される
たとえば、年額180,000円でも、1回目が17,800円、2回目が18,200円というように微調整されている場合があります。
納付方法の種類とおすすめ
国民健康保険料の支払いには、以下のような方法があります。
- 納付書によるコンビニ・銀行支払い
- 口座振替(自治体に登録)
- クレジットカード払いやPayPayなどのQR決済(自治体によって可)
支払い忘れ防止やポイント還元を考慮すると、口座振替または対応していればスマホ決済も便利です。
支払いが厳しいときはどうする?
保険料の支払いが難しい場合には、市区町村の担当窓口で以下のような相談が可能です。
- 分納(支払い回数を増やす)
- 減免申請(所得の大幅減少等がある場合)
- 納付猶予
特に就職活動中やフリーター、無職期間がある方は、条件により大幅に軽減されるケースもあります。早めの相談が安心です。
まとめ:年額を分割して支払うのが国民健康保険料の基本
国民健康保険料は原則として1年間分の金額が通知され、それを10回前後に分けて支払っていく仕組みです。年額が18万円であれば、1回あたりの支払いは約1万8千円前後となりますが、金額や回数は自治体ごとに若干異なります。
納付書が届いたら、まずは「回数・金額・納期限」の3点をしっかり確認し、支払い計画を立てることが大切です。不安な点があれば、遠慮せず市区町村の窓口に相談してみましょう。
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