生命保険募集人資格の取得費用は誰が負担する？実態と注意点を解説

生命保険募集人資格は、生命保険を取り扱うために必要な基本資格です。受験にあたっては費用が発生しますが、その費用を誰が負担するのかは、勤務形態や契約先によって異なります。本記事では、その実情を詳しく解説します。

生命保険募集人資格とは？

生命保険募集人資格は、生命保険会社が商品を販売するために必須の国家資格ではなく、業界自主資格です。とはいえ、保険会社や保険代理店で生命保険商品を扱うためには必ず必要な資格とされています。

試験自体は一般社団法人生命保険協会が実施し、所定のテキストと講義受講、最後にオンライン試験によって認定されます。

生命保険募集人試験の費用は、約3,000円〜5,000円前後が一般的です。これには受験料と講習費用が含まれます。受験自体はオンラインで行われるため、交通費などの付帯費用はかかりません。

これらの費用を誰が支払うかは、会社によって大きく異なります。

多くの大手保険会社（例：日本生命、第一生命、明治安田生命など）や大手代理店では、入社時研修の一環として受験を義務付けており、その費用は全額会社負担となっている場合が一般的です。

例えば、社員雇用で採用された場合は、受験費用だけでなく、研修期間中の給与も支払われることが多く、実質的に自己負担は発生しません。

一方で、業務委託契約（個人事業主扱い）で働く場合や、副業・フリーランスで保険募集人になるケースでは、費用を自己負担とする会社も存在します。

この場合、受験費用を一時的に個人で立て替え、一定の販売実績を達成したあとに「受験費用キャッシュバック」などの制度が適用されることもあります。

これらを確認せずに進めてしまうと、想定外の出費やトラブルに繋がるリスクがあります。

ある大手保険代理店で働くAさんの例。

「入社時に会社負担で資格取得。研修も受講料・教材費含めて無料で、手厚いフォローがあった」

一方、個人代理店で副業的に働くBさん。

「費用は自己負担。初月の手当から相殺されたので、実質的に自己負担感はありました」

生命保険募集人資格の取得費用は、基本的に会社が負担することが多いものの、契約形態や代理店によっては個人負担になることもあります。

特に業務委託契約やフリーランスでの活動を考えている方は、契約前に「費用の負担者」を明確にしておくことが重要です。安心して業務を始めるためにも、事前確認を怠らないようにしましょう。