「20年前の夫婦2人の食費が6万円」というのは、今と比べてどのくらいの水準だったのでしょうか?当時の物価や生活スタイルを踏まえて、実際の支出感覚を掘り下げてみましょう。
2000年代初頭の物価水準とは?
2003年前後の日本はデフレ傾向にあり、消費者物価指数(CPI)は現在よりもおおむね10〜15%低い水準でした。
例えば、米1kgあたりの平均価格は約350円前後、牛乳1Lが160円、卵10個入りが130円ほどでした。全体的に今よりも物価は安めです。
夫婦2人の平均的な食費はいくらだった?
総務省の家計調査(2003年)によると、夫婦2人世帯の食費平均はおおよそ月4万円〜5万円台が一般的でした。
もちろん、外食が多い家庭や高級食材を好む家庭はもう少し上回っていたと考えられます。
6万円は「多い」「普通」「少ない」?
物価を踏まえると、2003年当時に月6万円の食費はやや高めの部類に入ります。
ただし、以下のような事情があれば「普通」と判断できるケースもあります。
- 外食を週2〜3回していた
- 共働きで中食や宅配弁当を多用
- 食にこだわりがあり、有機野菜や輸入食材を購入
節約志向との比較
同じ時代でも節約志向のご家庭では月3万円〜4万円でやりくりしていたという声もあります。
「まとめ買い」「冷凍活用」「作り置き」などで工夫していた家庭と比べると、月6万円はややゆとりある支出です。
当時の生活スタイルと支出の関係
共働き世帯の増加や中食産業の成長により、食費にお金をかける層も増えていました。
特に2000年代は「外食の手軽さ」が再評価されており、家計に占める食費の比率も多様化していました。
今の感覚とどう違う?
物価上昇とともに、2025年現在の夫婦2人の平均的な食費は6〜7万円前後とされています。
つまり、現在なら6万円は「やや節約している部類」ですが、20年前なら「平均以上」と考えるのが妥当です。
まとめ:6万円の食費は当時としてはやや高めだが無理のない範囲
2003年頃に夫婦2人で月6万円の食費は、贅沢というほどではありませんが、平均よりはやや高めの支出といえます。
食の好みや生活スタイル次第では十分に納得できる金額であり、節約家とは言いづらいが、健全な食費の使い方として見なせる水準です。
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