「老後のために少しでも資産を準備したい」「満期でまとまったお金を受け取りたい」と考える方にとって、養老保険は選択肢の一つです。今回は、56歳の方が66歳満期の養老保険に加入できるのか、またそのメリットや注意点について解説します。
養老保険とは?その基本をおさらい
養老保険は、契約期間中に死亡した場合には死亡保険金が支払われ、満期まで生存していた場合には満期保険金が支払われる保険です。貯蓄性と保障性を兼ね備えている点が特徴です。
たとえば、満期時に老後資金として一括で受け取れるため、「計画的な資産形成」に適しています。死亡保障もあるため、ご家族への備えにもなります。
56歳から66歳満期の養老保険には入れる?
はい、多くの保険会社では、満期年齢が70歳未満であれば、60歳前後でも養老保険に加入できる商品が用意されています。56歳から10年の契約期間であれば加入可能なケースもあります。
ただし、年齢が高くなるほど月々の保険料は高くなりやすいため、早めに比較検討することが重要です。
注意すべきは「保険料」と「返戻率」
56歳からの加入では、月々の保険料が高めに設定される傾向があります。満期時の返戻率(払い込んだ保険料に対する受取金の割合)も、若年加入に比べてやや低くなります。
例えば、ある保険会社の試算では、56歳から10年間の契約で月額保険料が約3万円、満期保険金は300万円、返戻率はおよそ98%というケースもあります。
どんな目的で使いたいかを明確にする
養老保険は満期一括受け取りが特徴なので、老後の資金準備や定年後のライフイベント(旅行、孫への教育資金など)に備えるのに向いています。
また、貯金が苦手な方でも「強制的に積み立てる」仕組みになるため、計画的な資産形成が可能になります。
養老保険以外の選択肢も考える
同じような目的であれば、定期預金やiDeCo(個人型確定拠出年金)、変額保険なども候補になります。養老保険の魅力は保障付きで元本がほぼ確保されることですが、利回り重視なら他の金融商品を併用するのも手です。
例えば、iDeCoでは運用益が非課税となるメリットがあり、月1万円から積み立て可能です(60歳未満の加入制限あり)。
まとめ:自分のライフプランに合った保険を選ぼう
56歳からでも66歳満期の養老保険に加入することは可能ですが、保険料や返戻率などの条件をしっかり確認する必要があります。保険を単なる「貯金代わり」と考えるのではなく、老後の安心のための一手段として、総合的にライフプランに合った商品を選びましょう。
迷ったときは、保険ショップやファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することをおすすめします。
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