手取り22万円での一人暮らし。十分な収入とは言えない中でも、工夫次第で安定した生活は可能です。しかし、将来の余裕や緊急時の備えを考えると見直すべきポイントもあります。本記事では、実例の支出モデルをもとに、現実的な生活の可否と改善のヒントを紹介します。
手取り22万円・支出157,000円の生活バランスとは
ある新卒会社員の支出例を見てみましょう。
項目 | 金額 |
---|---|
家賃 | 84,000円 |
食費 | 25,000円 |
水道光熱費 | 12,000円 |
通信費 | 3,000円 |
日用品 | 5,000円 |
交通費 | 3,000円 |
医療・美容 | 5,000円 |
遊び代 | 20,000円 |
保険 | 10,000円 |
合計 | 167,000円 |
残りは53,000円。この中から突発費用、帰省費、貯金などに備える必要があります。毎月の固定費が高めなため、「大きな問題はないが余裕も少ない」というのが現実です。
特に注目すべき支出項目:家賃と遊び代
家賃84,000円は、手取りの約38%。理想は収入の25〜30%以下と言われており、高めの設定です。家賃補助がない場合は、家賃6〜7万円台に収めると余裕が生まれます。
また遊び代20,000円も、手取りに対してやや大きめ。外食や飲み会が多ければ、食費と合わせてさらに支出が増えるリスクも。月10,000円までに抑えられれば、年間で12万円の節約になります。
支出を維持したまま暮らすコツ
どうしても今の住まいや生活水準を維持したい場合、以下の工夫が必要です。
- 副業やスキルアップで収入源を増やす
- ボーナスはすべて貯金へ回す(年間40〜50万円以上)
- 貯金専用口座を作り、給与日に一定額を自動振替
- ふるさと納税やポイント活用など、節税・節約策の実施
特に、習慣的に「先に貯金」を実行できるかどうかが、精神的な安定にもつながります。
ライフプランから逆算する支出管理
現在の生活に無理がなくても、結婚・転職・引っ越し・病気など、ライフイベントの影響は大きいです。以下の視点で支出を見直すと、将来の安心感も得られます。
- 6か月分の生活費(約100万円)を目標に緊急予備資金を確保
- 月1万円のiDeCoやつみたてNISAによる資産形成
- 見直せる固定費(保険・サブスク)を年1回はチェック
上司から「やめた方がいい」と言われる背景には、このような将来的な視野も含まれている可能性があります。
リアルな生活体験談:上手くやれている人の特徴
筆者が取材した別の新卒社員(手取り21.5万円)の例では、以下のような工夫が功を奏しています。
- 家賃は親の紹介で6万円台
- 食費は週末にまとめ買いで15,000円
- 遊び代は月5,000円+ポイント払い
- 初任給から毎月1万円をつみたてNISA
「生活を整えることも仕事の一部」と考えて、無理なく続ける姿勢が印象的でした。
まとめ:現状でも生活可能だが、改善余地あり
支出例のような条件でも、一人暮らしを続けることは可能です。しかし、突発的な出費や将来への備えを考慮すると、今後の収支バランスに調整は必要です。
まずは家賃・遊び代・固定費の見直しと、先取貯金の習慣づけを。小さな改善が、大きな安心につながります。「ギリギリで生活できる」ではなく、「余裕を持って生活できる」を目指して、収入アップと支出管理を同時に進めましょう。
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