老後の備えとして重要な国民年金。少しでも安く、効率的に納付したいと考える人は多いでしょう。この記事では、「付加年金付きで2年前納しているけれど、これ以上安くなる方法はあるの?」と疑問に感じている方向けに、国民年金を最もお得に支払うための方法や制度をわかりやすく解説します。
2年前納+付加年金は実は最強クラスの支払い方法
まず結論から言うと、「口座振替による2年前納+付加年金」は、国民年金の中で最もお得な支払い方法のひとつです。前納によって年間数千円の割引が受けられ、さらに付加年金はわずか月400円で将来の年金額を確実に上乗せできます。
2024年度の例では、2年前納の割引額は現金納付よりも口座振替の方が大きく、最大で1万5,000円以上もお得になることがあります。これ以上の“割引制度”はほぼ存在しないと考えて良いでしょう。
クレジットカード払いと口座振替の違い
支払い方法によっても割引額に差があります。たとえば、2年前納をクレジットカードで支払うことも可能ですが、割引額は口座振替の方が多くなっています。
一方で、クレジットカード払いにはポイント還元というメリットもあります。1%還元のカードを使えば、約4,000円分のポイントが返ってくる可能性もあるため、トータルで見れば「実質的な負担」は下がるケースもあります。
付加年金は本当にお得?元が取れる仕組みとは
付加年金は月額400円を追加で支払うことで、将来もらえる年金額が「200円×納付月数」増える仕組みです。20年間受給すれば元が取れる計算になります。
たとえば5年間付加年金を支払った場合、年金受給額は年間1万2,000円増加。20年間受け取れば、合計24万円になり、支払額2万4,000円の10倍です。将来に備えて長く受け取る前提なら、非常に高コスパな制度といえます。
それでももっと安くしたい場合の選択肢
現在の制度上、2年前納+口座振替+付加年金以上に「金額的に安く」なる方法はほとんどありませんが、以下の方法も検討の価値があります。
- クレジットカードの高還元率カードを使う
- ポイントサイト経由で申し込みをする(初回特典あり)
- 保険料控除による所得税・住民税の節税効果を最大化
特に、年末調整や確定申告での控除申請を漏れなく行うことで、実質的な負担はさらに軽くなります。結果的に支払った保険料の10~20%が戻ってくるケースもあります。
学生・低所得者向けの免除・猶予制度も活用を
収入が少ない方や学生の方には、保険料の全額または一部を免除・猶予できる制度もあります。該当する場合は、役所に申請するだけで大幅な軽減が受けられる可能性があります。
例:2023年度に全額免除を受けた場合、将来の年金受給額は半額計算になりますが、未納よりは確実に有利です。必要に応じて「追納」すれば、将来の年金額も満額に近づきます。
まとめ|制度を知れば国民年金はもっとお得になる
すでに「2年前納+付加年金+口座振替」を実践している方は、国民年金の支払い方法としては最適解にかなり近い状態です。これ以上「直接的に安く」することは難しいですが、支払い方法やポイント制度、税制優遇を組み合わせることで、実質的な支払い負担はさらに軽減できます。
制度の仕組みを理解して、自分に最適な方法で上手に年金を納めていきましょう。
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