マイホームの購入は家族にとって大きなライフイベント。しかし、パートナーに知られたくない借金がある場合、住宅ローン審査での情報開示が気になる方も多いでしょう。この記事では、専業主婦が借金を抱えている場合、夫の単独ローンにどのような影響があるか、またその情報がパートナーに知られてしまう可能性について解説します。
住宅ローン審査における「単独ローン」と「ペアローン」の違い
まず、住宅ローンの契約形態には主に「単独ローン」「ペアローン」「連帯債務」などの形式があります。夫のみがローンを借り入れる場合は「単独ローン」となり、収入や信用情報の確認対象は夫のみに限られます。
これに対し、ペアローンでは妻も債務者になるため、収入や信用情報(借金履歴など)も審査の対象になります。そのため、借金がある場合はペアローンでは注意が必要ですが、単独ローンなら基本的には配偶者の情報は審査対象外です。
夫の単独ローンなら妻の借金はバレる?
答えは「基本的にはバレません」。単独ローンでは夫の信用情報のみが審査されるため、妻がリボ払いなどの借入をしていても、夫側の申請に影響することは通常ありません。
ただし、注意したいのは下記のようなケース。
- 夫婦共同名義で不動産を購入する場合
- 事前審査書類に家族の収支状況などを記載する銀行
- ローン担当者がヒアリングで詳細を尋ねる場合
こうした場面では間接的に借金の存在が明らかになることもゼロではありません。
リボ払い20万円が住宅ローンに与える影響
専業主婦で収入がない場合、借入残高が20万円程度であっても、住宅ローンに大きな影響を及ぼすことは考えにくいです。特に、夫が十分な年収と信用を有している場合、審査通過に支障はほぼないでしょう。
ただし、将来的にペアローンや収入合算を検討する場合は、この借金が審査に影響する可能性があるため、完済しておくのが望ましいといえます。
借金を内緒にしておく際の注意点
単独ローンで借金を申告する必要がないとはいえ、住宅購入には様々な書類手続きや情報開示の機会があります。金融機関によっては、共働きかどうかや世帯年収を尋ねるなど、間接的に借入状況が話題に上るリスクもあります。
したがって、将来的な信頼関係の維持を考えると、事前に配偶者と話し合っておくことが理想的です。
情報がバレるリスクがある場面とは?
以下のような場面では、妻の信用情報が確認されることがあります。
- 夫婦で住宅ローン控除を受けるために名義を分けた場合
- 妻名義の口座を引落口座として登録した場合
- 金融機関が「家計全体の把握」を目的に聞き取り調査を行った場合
金融機関は借入人の返済能力を確認する目的で、家計状況を把握することがあります。個人信用情報の取得が妻側に行われることはありませんが、ヒアリングでうっかり話してしまうリスクには注意が必要です。
まとめ:単独ローンなら基本的に妻の借金は審査対象外
住宅ローンを夫の単独名義で申し込む場合、妻が抱えているリボ払いなどの借金は原則として審査対象にならず、金融機関にも通知されません。したがって、夫に知られる可能性も低いといえます。
とはいえ、住宅購入は長期的な家族のライフプランに関わる重大な決断です。小さな金額であっても、信頼関係の観点からオープンにしておくか、完済してクリアにしておくことが将来の安心につながるでしょう。
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