ウーバーイーツなどのフードデリバリーで個人事業として収入を得ている方が増えていますが、収入が増えたことで「国民健康保険料」や「国民年金保険料」の負担が心配になるケースも多いです。特に収入が100万円前後の方にとって、減免制度の活用は家計を支える大きな支援となり得ます。この記事では、神奈川県川崎市で適用可能な減免の内容や申請のポイントを詳しく解説します。
国民健康保険の減免制度とは?
国民健康保険料は所得に応じて決まり、収入が低い人には「所得割」や「均等割」などの減額が適用される場合があります。特に前年の所得が一定以下の方には、最大で7割・5割・2割の軽減措置があります。
ただし、これは前年の所得が基準になるため、ウーバー収入を得た年の翌年度から本格的に影響が出てきます。
川崎市での軽減・減免の条件
川崎市では、以下の条件で保険料軽減や減免が適用されます。
- 前年の所得が43万円以下:7割軽減
- 前年の所得が43万円+(被保険者数×28.5万円)以下:5割軽減
- 前年の所得が43万円+(被保険者数×52万円)以下:2割軽減
たとえば、単身で所得が100万円を超えてしまうと、基本的に軽減対象から外れる可能性が高くなります。
国民年金の免除・猶予制度
国民年金にも「全額免除・一部免除・納付猶予」の制度があります。免除の可否は前年所得によって判断されます。
単身の場合、2024年度の全額免除の基準所得は約58万円以下(必要経費を差し引いた後の所得)です。収入が100万円を超えていても、経費が多ければ免除対象となる可能性があります。
また、過去2年以内の申請であれば遡って免除申請も可能です。
実際に使える控除や経費で所得を調整する
ウーバーの収入は雑所得または事業所得に分類され、収入から必要経費を差し引いた金額が所得となります。経費として認められるものには以下があります。
- バイクや自転車の減価償却費
- ガソリン代・修理費
- スマホ・通信費の一部
- ヘルメットや雨具など業務必需品
しっかりと経費を計上すれば、100万円以上稼いでいても所得を減らすことができ、減免対象になる可能性があります。
今すぐできる対策と申請の流れ
まずは川崎市役所または区役所の「国保担当窓口」や「年金係」に相談し、収入の状況をもとに減免申請が可能か確認しましょう。申請には次の書類が必要です。
- 前年分の確定申告書または収支内訳書
- 身分証明書
- 収入のわかる資料(ウーバー報酬の明細など)
また、所得に変動があった場合は「特例減免」もあるため、年の途中でも申請可能です。
まとめ:100万円以上の収入でも減免は可能。まずは経費計上と相談から
神奈川県川崎市においても、ウーバーなどの個人事業収入があっても、正しく経費を計上し、所得を下げることで、国民健康保険や国民年金の減免制度を活用できる可能性は十分にあります。
自分で判断せず、市区町村の窓口で相談・申請をすることが、無理なく公的負担を減らす第一歩です。必要な制度は積極的に活用しましょう。
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