自家用車におけるトラブルの中でも、シートの破れやカーナビの故障といった車内の設備や備品の不具合は意外と多く、修理費用もバカになりません。そこで気になるのが「自動車保険でこれらは補償されるのか？」という点です。本記事では、車内装備や備品の損害に対応する保険の仕組みと、具体的にどんな保険を選べばよいかを詳しく解説します。
基本の自動車保険では車内設備の損害は対象外が多い
一般的な任意の自動車保険（車両保険含む）では、車両外部の損害（事故・盗難・自然災害など）には対応しますが、車内装備の劣化や自然故障、自己過失による破損などには対応しないケースが多いです。
たとえば、シートの破れや飲み物をこぼしたことによる汚損、カーナビの故障などは「車両保険の補償対象外」と明記されている保険会社がほとんどです。
車内備品の補償を受けるには「車両保険＋特約」がカギ
一部の保険会社では、オプションで「車内身の回り品補償特約」や「車両危険補償拡張特約」などを付けることで、ナビ・オーディオ・ドライブレコーダー・ETCなどの破損や盗難に備えることが可能になります。
例として、以下のような補償内容があります。
- 東京海上日動の「車内身の回り品補償」：事故時にカーナビや荷物などの修理費を補償
- SBI損保の「車両全損時諸費用特約」：全損時に内装品を含む追加費用に対応
- ソニー損保のオプション：カーナビなどの修理費用を条件付きで一部補償
ただし、経年劣化や単独の自然故障は対象外であることがほとんどなので、注意が必要です。
火災・盗難・事故など特定のケースでは補償対象に
以下のような状況では、通常の車両保険でも車内設備に対する補償が受けられる場合があります。
- 事故でダッシュボードが損傷し、カーナビが破損した
- 盗難被害で車内に置いていた備品が盗まれた
- 火災や台風により車両全体が損傷を受けた
このようなケースでは、保険会社によっては備品や内装まで含めて補償する場合があります。事前に契約内容を確認し、条件を満たすかどうかをチェックしましょう。
保険では対応できないケースとその対策
経年劣化によるカーナビの不具合、ペットによるシートの破損、日焼けによる内装劣化などは、保険の対象外となるのが一般的です。
このようなリスクに対しては、延長保証サービス（ディーラーオプション）や、車両修理専用の少額短期保険、自動車購入時の追加補償プランを活用することも有効です。
また、日常的な保護としては、防水シートカバー・サンシェード・ドライブレコーダー保護フィルムなどでの物理的な予防も重要です。
まとめ：内装や備品の補償には「特約」や「事前確認」がカギ
自家用車の保険で車内シートやカーナビの破損に対応するには、基本の車両保険に加えて適切な特約を付けることが必要です。
また、車両購入時や修理保証サービスとの併用も視野に入れることで、より万全な備えができます。「万が一」に備えるには、自分の保険内容を一度見直しておくのがおすすめです。
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