PayPalを使って海外から送金を受け取ろうとした際、「送金できない」と相手に言われた経験がある方も少なくありません。特に普段PayPalを利用していない方にとっては、その仕組みや制限は分かりづらいものです。この記事では、PayPalで送金トラブルが発生する原因や、通知が届かないケース、そして安心して取引を行うための対処法を解説します。
PayPalで海外送金が失敗する主な原因とは
PayPalでの送金失敗は、送信側・受信側のどちらか、あるいは両方に原因があることが多いです。以下のような要因が考えられます。
- アカウントの地域制限:送信者または受信者の国・地域が送金対象外に設定されている。
- 通貨設定の不一致:受信者のアカウントで該当通貨が有効になっていない。
- PayPalポリシーによる制限:不審な取引と判定された場合、一時保留やブロックがかかる。
特に、初めての取引相手からの送金の場合は、PayPalのセキュリティ保護機能により保留処理が行われることがあります。
通知が届かない場合に確認すべきポイント
送金が完了した場合、通常はPayPalの登録メールアドレスに通知が届きます。通知がない場合、次の点を確認しましょう。
- 迷惑メールフォルダに入っていないか
- PayPalのログインページから取引履歴を確認
- 受信設定が正しいメールアドレスであるか
また、受け取り通貨の設定がアカウント上で有効になっていないと、そもそも通知自体が来ないこともあります。
アカウントの状態が取引に与える影響
「本人確認済み」となっていても、PayPalの内部審査基準を満たしていない場合、送金受け取りに制限がかかることがあります。例えば。
- 本人確認は完了しているが、銀行口座やカードの登録が未完了
- アカウントに不審なアクセス履歴がある
- 過去にトラブル取引の報告がある
PayPalではこうした状況を防ぐために一部機能を自動的に制限することがあります。
送金を受け取る前に確認しておくべき設定
スムーズに海外から送金を受け取るために、以下の設定を確認しましょう。
- 受け取り可能な通貨の設定(例:USD、EURなど)
- メールアドレスが正しく登録されているか
- PayPalアカウントがビジネスアカウントまたはパーソナルアカウントとして適切に設定されているか
PayPalの「設定」メニュー内「支払いの受け取りに関する設定」や「売上の通貨を管理」セクションから詳細を確認できます。
相手に確認してもらいたいこと
送金できないと伝えられた場合、相手にも次の点を確認してもらうと原因が判明しやすくなります。
- 宛先メールアドレスに誤りがないか
- 相手のPayPalアカウントが送金可能な状態か(制限なし・本人確認済など)
- 支払い方法に問題がないか(クレジットカード・銀行など)
また、エラーメッセージのスクリーンショットをもらえるとより正確な対応が可能です。
まとめ:PayPalで送金できないときは設定と制限をチェック
海外からのPayPal送金がうまくいかないときは、アカウント設定・通貨の登録・本人確認・相手側の手続きなど、複数の要因が絡んでいることがあります。まずはPayPalアカウントにログインして取引履歴と設定を見直し、必要であればサポート窓口へ問い合わせましょう。トラブルを避けるためにも、送金を受け取る前に事前確認をしておくことが大切です。
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