給与から差し引かれる税金や保険料は、手取り額に大きく影響します。特に初めて働く場合、これらの差し引かれる額がいくらになるか不安になることもあるでしょう。この記事では、月給23万円の場合にどのような保険や税金が差し引かれるのか、そしてその結果として手取り額がいくらになるかを解説します。
給与から引かれる保険料と税金
月給23万円をもとに、どのような保険料や税金が差し引かれるかを詳しく見ていきます。まず、給与から引かれる主な項目は以下の通りです。
- 雇用保険
- 労災保険
- 健康保険
- 厚生年金
- 所得税
- 住民税
これらの項目ごとに、どれくらいの額が差し引かれるのかを詳しく見ていきましょう。
雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金について
まずは、社会保険について簡単に説明します。
1. **雇用保険**:雇用保険は、失業した場合の生活を支えるために設けられた保険で、給与の0.6%程度が引かれます。
2. **労災保険**:労災保険は、仕事中にケガや病気をした場合の保障です。これは、給与から引かれることはなく、事業主(会社)側が全額負担します。
3. **健康保険**:健康保険は、病気やケガで医療費を負担するための保険で、給与の約4.5%が引かれます。
4. **厚生年金**:厚生年金は、老後の生活保障として積み立てる年金保険で、給与の約9%が引かれます。労使折半となるため、雇用主(会社)も半分負担します。
所得税と住民税の計算方法
次に、給与から引かれる所得税と住民税について解説します。
1. **所得税**:所得税は、給与から差し引かれる税金で、年間の総収入に基づいて計算されます。20歳で月給23万円の場合、年収は276万円となりますが、控除があるため、所得税は比較的少額になる場合が多いです。月々の所得税はおおよそ2,000円〜4,000円程度になる可能性があります。
2. **住民税**:住民税は、前年の収入に基づいて課税され、毎年6月に請求が来ます。住民税は、前年の収入に基づいて決まるため、初年度は住民税の支払いは発生しないことが多いですが、翌年から支払うことになります。住民税の額は、収入額によって異なりますが、月々1万円前後になることが一般的です。
手取り額の目安
これらの保険料や税金を差し引いた後の手取り額をおおよその目安で計算してみましょう。
月給23万円から引かれる項目は以下の通りです。
- 雇用保険:約1,380円
- 健康保険:約10,350円
- 厚生年金:約20,700円
- 所得税:約2,000〜4,000円
- 住民税:約10,000円(翌年から)
これらを差し引くと、初年度の手取り額はおおよそ18万円〜20万円程度になると考えられます。
まとめ
月給23万円のケースでは、保険料や税金が差し引かれることで、最終的な手取り額は18万円〜20万円程度となる可能性があります。ただし、住民税が発生するのは翌年からとなるため、最初のうちは手取り額が少し多くなることがあります。収入や支出に応じた適切な資産管理を行うことが大切です。
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