防犯や災害対策として人気の高い金庫ですが、購入前に気になるのが「重さ」です。金庫はその構造上、ある程度の重量が必要ですが、実際には大きさやタイプによって大きく異なります。本記事では、金庫の種類ごとの重さの目安と、用途別の選び方について詳しく解説します。
家庭用金庫の重さはどのくらい?
家庭でよく使用される小型金庫の重さは、10kg〜50kg程度が一般的です。A4書類や通帳などを保管できる耐火金庫では、20kg〜40kg前後の製品が多く、女性一人で持ち運ぶのはやや困難ですが、設置や移動には工夫次第で対応可能です。
たとえば「ダイヤセーフ」や「エーコー」などの国内メーカーでは、幅30cm程度の耐火金庫が約25kg前後で販売されており、防犯性能と扱いやすさのバランスが取れています。
業務用・大型金庫は桁違いの重さ
一方、オフィスや店舗で使われる大型金庫になると重さは数百キロに及びます。たとえば、容量100L以上の耐火金庫は200〜400kgになることも珍しくありません。銀行などで使われる指紋認証付き金庫や複数人管理型の金庫では、1トンを超えることも。
このような金庫は専門の搬入業者に依頼しないと設置できないケースが多く、床の耐荷重や設置スペースも十分に考慮する必要があります。
持ち運びが可能な金庫もある
最近では、旅行や出張先で使えるポータブル金庫も人気です。USBメモリやパスポートなどの貴重品を守る簡易金庫は1〜5kg程度と軽量で、スーツケースにも入れられる設計が特徴です。
ただし、これらはあくまで簡易防犯・盗難抑止目的のものであり、頑丈な耐火・防盗性能を期待するものではありません。
設置場所によって最適な重さが変わる
重さだけで金庫を選ぶのではなく、設置場所や使用目的に合わせたバランスが大切です。マンションの上階に置くなら軽量タイプ、戸建ての床がしっかりしているなら重量タイプなど、環境に応じて選びましょう。
また、床がフローリングや畳の場合は、重い金庫が床を傷つけることもあるため、保護マットや台座の利用も検討が必要です。
具体例:人気モデルの重さ比較
製品名 | サイズ | 重量 |
---|---|---|
エーコー 家庭用耐火金庫 BES-9 | W342×D435×H230mm | 約20kg |
ダイヤセーフ D30-2 | W410×D347×H330mm | 約31kg |
King CROWN耐火金庫 CS-20E | W412×D378×H364mm | 約40kg |
このように、同じようなサイズでもモデルによって重さが異なるため、製品仕様をよく確認してから購入するのが重要です。
まとめ:金庫の重さは用途と設置環境で選ぶ
金庫の重さは用途によって10kg未満から数百kgまで幅広く存在します。家庭用であれば20〜40kg程度が一般的であり、設置も比較的しやすいです。オフィスや高セキュリティを求める環境では、より重い大型金庫の検討が必要となります。
重さだけでなく、サイズ・性能・搬入方法などもトータルで考え、自分に合った最適な金庫を選びましょう。
コメント