銀行などの金融機関への転職を考えている方にとって、「過去の支払い履歴」や「信用情報」がどのように扱われるかは非常に気になるポイントです。とくに国民健康保険の未納があると、「採用に影響するのでは?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
銀行の採用時に行われる信用調査の範囲
銀行をはじめとする金融業界では、採用時に個人の信用情報をチェックすることがあります。これはお金を扱う職業において、社員の信用が極めて重要とされているためです。
ただし、ここで言う「信用情報」とは、信用情報機関(CICやJICCなど)に登録されている情報であり、住宅ローン・カードローン・クレジットカードなどの契約履歴や延滞情報を指します。国民健康保険の支払い状況は信用情報機関には登録されていません。
国民健康保険の未納は履歴に残るのか?
原則として、市区町村で管理されている国民健康保険の納付情報は、第三者が自由に照会できるものではありません。市役所の職員が言うように、納付済みであれば履歴として表に出ることは基本的にありません。
そのため、うっかりした未納があってもすでに支払い済みであれば、採用に影響するリスクはほぼないと考えられます。
金融機関が懸念するのは「悪質な延滞・自己破産」
銀行などが問題視するのは、クレジットカードの長期延滞、複数のローンの滞納、債務整理や自己破産といった、信用力に関わる重大な情報です。
一時的な保険料の未納や数日程度の支払い遅れについては、よほど明らかなパターンや金額でなければ、大きな問題になることは稀です。
うっかり未納を防ぐための対策
今後のために、次のような対策を取っておくと安心です。
- 納付書が届いたら即座に支払う習慣をつける
- 口座振替を設定して自動で引き落とされるようにする
- マイナポータルなどの活用で納付状況を定期的に確認する
小さなミスでも気になるのが人間ですが、重要なのは早めに対処する誠実さです。
もし面接時に聞かれたらどうする?
万が一、「税や保険料の未納はありますか?」と聞かれた場合は、正直に答えた上で、すぐに支払ったこと・反省していることを伝えるのが最善です。
たとえば以下のように回答できます。
「1か月分の国民健康保険料をうっかり未納にしてしまいましたが、気づいた時点ですぐに納付しました。今後はこのようなことがないよう、口座振替の設定と記録管理を徹底しています。」
まとめ:過去の小さな未納に過度に不安を抱く必要はない
国民健康保険の一時的な未納が、銀行などの採用時に直接影響する可能性は非常に低いといえます。支払い済みであれば、心配しすぎる必要はありません。
むしろ重要なのは、信用情報に重大な問題がないかという点です。必要であれば自分の信用情報をCICなどで確認しておくと、より安心して転職活動を進められるでしょう。
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