若いうちから保険に加入するのは将来の安心につながりますが、家計やライフステージの変化により「今の保険、本当に続けるべき?」と悩むこともあるでしょう。特に出産後や収入が減ったタイミングでは、高額な保険料の負担は現実的な問題です。この記事では、太陽生命の「保険組曲Best」を例に、保険を続けるか解約するか迷ったときの判断材料や、知っておくべきメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
そもそも「保険組曲Best」とは?
太陽生命の「保険組曲Best」は、医療・死亡・介護など複数の保障を自由に組み合わせて設計できるカスタマイズ型の保険です。定期保険や終身保険、特約などを自由に加えられる点が特徴で、加入時のニーズに合わせて柔軟に設計できます。
しかし柔軟性がある反面、オプションや保障内容によっては月額保険料が高額になりやすい傾向があります。若いうちに加入すると「いつか返ってくるお金」目的の積立要素が加わっていることも多く、保障のためだけでなく「貯蓄的性格」も混在している商品です。
毎月13,000円の保険料は高すぎる?年齢と保険内容の見直しが必要
20代前半で毎月1万円以上の保険料を支払っている人は決して多くはありません。特に公的医療保険が充実しており、独身または若い家庭では、最低限の医療保障と死亡保障だけで事足りるケースが多いため、必要以上の保障に入っていないか再確認が必要です。
たとえば、「10年後に30万円がもらえる」という特約は一見メリットのように見えますが、毎月13,000円のうち数千円〜1万円近くがその特約部分に充てられている可能性があり、単純に貯金と比較してメリットが大きいとは限りません。
今やめたらどうなる?解約返戻金の現実
契約期間が短い段階で保険を解約すると、受け取れるお金(解約返戻金)はほとんどないか、極端に少ないのが現実です。特に「貯蓄型保険」であっても、最初の数年間は「掛け捨て」に近く、払った金額の1〜2割しか戻らない、あるいは0円ということも。
また、10年後に30万円が戻るというタイプの積立特約は、解約時点での満期が到達していないため、一切戻らない場合もあります。損をしたように感じるかもしれませんが、今後も高額な保険料を払い続けることのほうが、長期的に見てデメリットになることもあります。
解約以外の選択肢:「払済」や「一時休止」も検討を
すぐに解約せず、保険の種類によっては「払済保険」に変更することができる場合があります。これは、今後の保険料支払いを停止し、すでに支払った保険料に見合った保障のみを継続するという仕組みです。
また、保険会社によっては「一時的な保険料支払いの猶予制度」や「契約者貸付制度」など、支払いが困難な時期に対応できる制度を設けていることもあるため、担当者に相談してみるのも一つの手です。
夫婦で話し合い、自分の意思で決めよう
「親に勧められたから」「もったいない気がするから」といった理由だけで保険を続けるのは、家計を圧迫しストレスにもつながります。現在の生活状況や将来設計に照らし合わせて、「本当に必要な保障かどうか」を冷静に見直しましょう。
特に子育て中で収入がゼロの時期には、「保障よりも生活防衛資金の確保」が優先される場面も多いため、今の自分にとって保険が“支え”になっているかを夫婦でしっかり話し合うことが大切です。
まとめ:解約は慎重に。でも「無理して続ける保険」が正解とは限らない
太陽生命の「保険組曲Best」は設計の自由度が高い一方で、若年層には過剰な保障や高額な保険料負担となっている場合もあります。解約返戻金が少なくても、将来の負担軽減や生活の安定のためには見直しが必要なタイミングです。
解約する場合は、内容をよく確認し、必要に応じて保険会社に相談したうえで、「損か得か」より「今の生活に合っているか」で判断するのが賢明です。
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