就職などにより社会保険(社保)に加入する場合、国民健康保険(国保)を脱退する手続きが必要になります。このときによく耳にするのが「資格取得証明書(資格確認書)」です。この記事では、社保への切り替え時に必要となる書類や手続きの流れについて、わかりやすく解説します。
そもそも「健康保険資格取得証明書」とは?
「健康保険資格取得証明書」とは、勤務先の健康保険組合や協会けんぽが発行する書類で、「この人は○月○日から健康保険に加入しています」と証明するものです。
この証明書は、社保に切り替わったことを役所に示すために使用されます。国保の脱退手続きを行う際、市区町村の窓口ではこの証明書の提示を求められるのが一般的です。
なぜ証明書が必要なのか?
国保と社保はそれぞれ別の制度です。役所はあなたが社保に切り替わった事実を確認しないと、国保の資格を喪失させる手続きを進めることができません。
たとえば就職後、健康保険証が届く前に国保の脱退手続きをしたい場合、「健康保険証のコピー」ではなく、「資格取得証明書」が唯一の証明手段になるケースが多いです。
どこで取得できる?申請方法は?
健康保険資格取得証明書は、勤務先の人事・労務担当を通じて加入先の健康保険組合または協会けんぽに申請すれば発行してもらえます。発行までには数日〜1週間程度かかる場合があるため、退職日と入社日が近い場合は早めの申請が重要です。
会社によっては、保険証発行前にこの証明書を自動的に用意してくれる場合もあるので、人事担当に一度確認してみましょう。
実際の手続きの流れ
以下のような流れで手続きを進めるのが一般的です。
- 就職・社保加入
- 職場から資格取得証明書をもらう
- 市区町村役所で国保脱退手続きを行う
- その場で国保の保険証を返却し、脱退完了
このとき、本人確認書類やマイナンバーも必要になることがあります。
「資格確認書」と「健康保険証」の違いに注意
混同しやすいのが、「資格確認書」と「健康保険証」の違いです。健康保険証は実際の保険証で、届くまでに時間がかかることがあります。
一方、資格確認書は「その保険に加入したことを証明するための仮の書類」であり、国保脱退において重要な役割を果たします。どちらが必要か不安なときは、役所に「国保脱退に必要な証明書は何か」と確認するのが確実です。
まとめ:スムーズな切り替えには早めの準備がカギ
国保から社保への切り替えに際しては、「健康保険資格取得証明書」が基本的に必要です。勤務先に依頼すれば発行してもらえますので、就職後できるだけ早く手続きしましょう。
証明書があれば、国保の脱退手続きはスムーズに進みます。わからない点がある場合は、市区町村の窓口や会社の人事担当に相談することをおすすめします。
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