月3万5000円の保険は払いすぎ?出産・家計変化を機に見直すべき保険の考え方と具体的な手順

生命保険

結婚・妊娠・出産とライフステージが大きく変化するタイミングは、保険を見直す絶好の機会です。特に、毎月の保険料が3万円を超えているような場合、家計とのバランスを考えた最適化が必要かもしれません。この記事では、保険料を見直すべきサインや、賢く削減・調整するポイントを具体的に解説します。

まず把握すべきは「入っている保険の内容」

保険が多くて把握しきれていないという方は、まずマイページや保険証券を確認し、次の3つを整理しましょう。

  • ① 保障の種類(死亡・がん・医療・年金など)
  • ② 月々の保険料と保険期間
  • ③ ドル建て・円建てなど通貨の種類

ドル建ての年金保険などは「貯蓄性」が高い反面、円安・円高リスクがあり、資産運用に近い性質を持ちます。そのため、家計に余裕がない時期には柔軟性に欠ける場合も。

「月3万5000円」は高い?他家庭と比較した感覚

30代女性の平均的な保険料支出は、月1万5000円前後と言われています。つまり、3万5000円は平均の2倍以上。

特に、夫婦どちらかが専業主婦または育休中など、収入が減っている時期であれば、家計に対する負担はより大きく感じられます。妊娠・出産直後は「今すぐ使えない保険」よりも「いざというとき助けになる保障」が優先されるべきです。

見直すべきポイントと判断基準

  • 優先すべきは「保障」より「現金の流動性」:固定費を抑えられれば貯金や教育費に回せる余裕が生まれます。
  • 妊娠・出産後は医療費控除や自治体補助もある:医療保険の重複があれば削る余地あり。
  • ドル建て保険は長期視点で:今後の資産形成を目的にするなら、現在の負担とのバランスを検討。

一度やめると復活できない保険もあるため、「一部減額」「払済変更」「保険料払込休止」などの柔軟な調整も視野に入れましょう。

ご主人の保険は「見直し」ではなく「強化」を検討

家庭を支える側であるご主人に対して、将来的な生活費・教育費・住宅ローンを考えると、死亡保障や三大疾病の備えが重要になります。

特に、糖尿病や脳梗塞の家系である場合は、若いうちの加入が有利です。30代の男性であれば、死亡保障1000万+三大疾病+入院特約で月1万~1.5万円程度の保険が目安になるでしょう。

実際の見直し事例:支払いを月1万円以上削減

事例:30代前半女性、妊娠7か月時点で保険見直しを実施。

  • ドル建て年金型:1件解約、1件は払済へ(毎月1.2万円削減)
  • 医療・がん保険:重複保障を解約(0.6万円削減)
  • 夫の保険:死亡保障を増額+生活習慣病特約を追加(月+4000円)

結果、世帯全体で月額ベースで約1万円の固定支出削減+夫の保障強化に成功しました。

まとめ:家族構成や家計の変化に合わせた「定期的な見直し」が鍵

月3万5000円という保険料は、内容によっては決して「無駄」とは言い切れませんが、家計が厳しいと感じた時点で見直しを検討すべき金額です。

妊娠・出産・育児という人生の転機には、保険も「今必要な保障」に絞ることで、安心と家計のバランスを両立できます。まずは保険内容の整理から始め、必要であればFPや中立系相談窓口の活用もおすすめです。

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