少額でも必要？ゆうちょ銀行の相続手続きと例外的な対応方法まとめ

家族が亡くなったあと、ゆうちょ銀行に預金がある場合、「金額が少ないなら手続きを省略できるのでは？」と思う方も多いかもしれません。しかし実際には、たとえ数千円・数万円の残高でも一定の手続きが必要です。この記事では、ゆうちょ銀行における相続の基本と、少額時の具体的な対応策をわかりやすく解説します。

ゆうちょ銀行では金額に関わらず相続手続きが必要

ゆうちょ銀行の規定では、故人の名義の預金があると、残高に関わらず「相続手続き」が原則必要です。

これは、法的に「本人以外は勝手に引き出せない」ことが定められているためで、1万円未満の少額でも相続届や必要書類の提出が求められます。

なお、遺言書がある場合や相続人が複数の場合は手続きが複雑化します。

ゆうちょ銀行では「相続確認表」の内容により、10万円以下の預金については一部簡易な手続きで処理されることがあります。

ただし、これには相続人全員の同意書や、必要な戸籍類がそろっていることが条件となります。事前に窓口や電話で「簡易手続きができるか？」を確認するのがベストです。

「少額だから放っておいていいのでは？」と考える人もいますが、放置すると。

たとえ残高が少なくても、きちんと処理しておくことで後々の相続登記や税務申告のトラブルを避けることができます。

ある方は「残高8,000円だったが、郵送で書類を送る手続きが必要だった」と語っています。別の方は「10万円以下で相続人が1人だったため、窓口対応で完結した」とも報告しています。

このように金額よりも「相続人の人数」や「書類の整い具合」で手続きの手間が変わってくるのが実情です。

ゆうちょ銀行では、預金が少額であっても原則として相続手続きが必要です。ただし、10万円以下の預金で条件を満たせば、簡易手続きで済む可能性もあります。金額が少ないからといって軽く考えず、最寄りのゆうちょ銀行または専用ダイヤルで確認を取り、スムーズな相続対応を進めましょう。