ATMから身に覚えのない出金があったときの確認ポイントと対処法

貯金

「ATMからお金が引き出されていたけど、自分の記憶にない」「カードは手元にあるのに…」という経験は、誰にでも起こり得るトラブルです。意外と見落としがちなケースや第三者による不正使用の可能性も含めて、冷静な確認と早急な対処が必要です。この記事では、そんな時に見直すべきポイントと正しい対応方法について詳しく解説します。

まずは通帳や明細で取引の詳細を確認

第一に確認すべきなのは、ATM出金が記録された日時・場所・金額の詳細です。銀行のアプリやネットバンキングで明細を確認し、「利用した覚えがあるATM」「金額の一致」など、記憶を掘り起こしましょう。

たとえば、自分が別の日に使ったと思っていた取引や、家族に頼んだお金の引き出しが記憶に残っていなかったという事例も少なくありません。無意識のうちの引き出しを見逃さないように、冷静な見直しが大切です。

家族や同居人の使用の可能性

カードを誰にも貸していないと思っていても、家族や配偶者が「一時的に使わせてもらった」といったケースもありえます。特に暗証番号が共通のものや誕生日など推測しやすいものであった場合、意図せず使われていた可能性もあります。

実際に、「実家に置きっぱなしにしていたキャッシュカードから母親が引き出していた」というケースも報告されています。まずは近しい人物に確認を取りましょう。

不正利用の可能性とその手口

カードを落としていない、記憶にもない場合は、不正利用の可能性も考慮すべきです。スキミング(カード情報を盗み取る装置)やショルダーハッキング(ATM操作中に暗証番号を盗み見る)などの犯罪手口も実際に存在します。

また、キャッシュカードをスマホケースに入れて持ち歩いていた結果、紛失に気づかず使われていたという事例もあります。少しでも不審に思った場合は、迷わずカードを停止しましょう。

銀行に連絡し履歴・防犯カメラ確認を依頼

不正利用の疑いがある場合、すぐに銀行に連絡を取り、出金履歴や監視カメラ映像の確認を依頼しましょう。取引の詳細情報や映像は、一定期間保存されており、調査の手がかりになります。

銀行によっては、補償制度や調査申請フォームが用意されており、所定の手続きを踏むことで被害額が返還されるケースもあります。各行の規定に従って、早めの対応が求められます。

警察への相談も視野に

明らかに不正な引き出しと判断される場合は、銀行だけでなく警察への相談も必要です。特に高額の被害や、他にもカード情報が漏れている可能性がある場合は、被害届の提出を検討しましょう。

警察に届け出る際は、ATMの利用履歴、カード所持状況、銀行側の調査報告などの証拠が必要となるため、これらを丁寧に記録・保管しておくことが重要です。

今後の対策:暗証番号とカード管理の見直し

同じことが再発しないよう、暗証番号の変更やカードの保管方法の見直しを行いましょう。推測されやすい番号(誕生日・住所の一部・電話番号など)は避け、定期的な変更を習慣づけることが大切です。

また、利用明細はこまめにチェックし、不審な取引を早期に発見できるよう、ネットバンキングの通知設定やメール連絡の受信も活用しましょう。

まとめ:冷静に確認し、必要に応じて迅速な対応を

ATMからの出金が自分の記憶にない場合でも、焦らずに明細を確認し、身近な人の使用や自分の見落としの可能性から丁寧にチェックすることが大切です。それでも納得できない場合は、銀行・警察と連携して適切な手続きを進めましょう。

被害を最小限に抑えるには、「気づいたらすぐに対応する」ことが何よりも重要です。普段からの口座管理と情報保護を意識して、安心・安全な金融ライフを送りましょう。

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