世帯年収が高いと一見余裕がありそうですが、実際の生活費や支出は家族構成やライフスタイルによって大きく異なります。この記事では、夫の年収が900万円、子ども1人の家庭で、妻が週3パート勤務でも家計が成り立つかを具体的に考察します。
年収900万円世帯の手取りと支出のイメージ
年収900万円の場合、所得税・住民税・社会保険料を引いた手取りは約680〜720万円ほどです(扶養控除や住まいの地域で多少差があります)。月収換算すると、約56〜60万円の手取り収入になります。
ここに住宅ローン(または家賃)、子どもの保育料や教育費、生活費、貯蓄などが乗ってきます。仮に家賃が12万円、生活費が20万円、保育料が2万円、その他出費で10万円とすると、月の支出は約44万円程度。十分カバー可能な水準です。
週3パートの収入と社会保険の影響
妻が週3日・1日5時間働いた場合、時給1,100円で月収66,000円、年収約80万円前後になります。この程度の収入であれば、夫の扶養の範囲内となり、妻自身の社会保険料負担も発生しない可能性が高いです。
そのため、パート収入はそのまま家計の「プラスα」として活用でき、教育費の積立や旅行、家電購入などに充てる余裕が生まれます。
子育て期の支出の注意点と備え
子どもが小さいうちは支出もある程度コントロールできますが、進学時期には一気に教育費が膨らむ可能性があります。特に私立中学〜高校〜大学へ進むと、年間100万円以上の支出になるケースも少なくありません。
今の生活に余裕があっても、将来を見越して学資保険やジュニアNISA、積立投資などで備えておくことが重要です。
実例:同じ条件の家庭の生活設計
夫900万円・妻パート年収100万円・子ども1人(未就学)の家庭の家計モデルは次の通りです。
- 住居費:12万円
- 食費:7万円
- 教育費:2万円
- 通信費・光熱費:3万円
- 保険・医療:1.5万円
- 娯楽・交際費:3万円
- 貯蓄:10万円
月の支出約38.5万円に対し、手取りは60万円以上あるため、生活には十分余裕があります。
妻の働き方をどう設計するか
週3パートであれば、家庭との両立も図りやすく、働きすぎによるストレスも軽減できます。一方、将来的に教育費負担が増えるタイミングに合わせて、パート時間を週4に増やすなど、段階的に働き方を見直すのもおすすめです。
また、社会保険加入の「130万円の壁」や「106万円の壁」も意識しておくと、税制上のメリットを受けやすくなります。
まとめ:週3パートでも問題ないが、将来に備えて柔軟な計画を
夫の年収が900万円で子どもが1人なら、妻が週3のパートでも現在の生活は十分にやっていける可能性が高いです。ただし、子どもの成長とともに支出は増えるため、早めに貯蓄・投資を始める、働き方を柔軟に調整するなどの準備が重要です。
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