前職の源泉徴収票は提出すべき?パート勤務者が知っておきたい年末調整と扶養への影響

税金

パート勤務や短時間労働で働く方にとって、職場の変更後の税務手続きは見落としがちです。この記事では、前職の源泉徴収票の取り扱いや年末調整、扶養の範囲に収めるためのポイントについて解説します。

源泉徴収票とは何か?

源泉徴収票とは、勤務先が1年間に支払った給与と、それに対して天引きされた所得税の金額などを記載した書類です。退職時には前の会社が発行し、原則1ヶ月以内に郵送または手渡しされます。

この源泉徴収票は、転職先の年末調整に使われるだけでなく、自分で確定申告する場合の重要な資料にもなります。

前職の源泉徴収票は新しい職場に提出すべき?

はい、基本的には提出するのが正解です。転職先の会社が年末調整を行う際、1年分の給与所得を合算して計算するため、前職分も把握する必要があります。

もし提出しなければ、前職分と今の職場の所得が別々に扱われ、結果的に税金が過不足になるリスクがあります。

提出しないとどうなる?

提出しなかった場合、今の勤務先では「今の職場の給与分だけ」で年末調整が行われ、前職の収入は加味されません。

結果として、過少申告になり追加納税が必要になるケースや、税金を多く納めすぎて還付申告が必要になるケースがあります。

扶養内130万円を超えないようにするには

社会保険上の扶養の壁「年収130万円以内」を意識する場合、前職の給与も含めて合算します。つまり、前職の5月までの収入+今の職場の収入=年間収入です。

この合計が130万円を超えると、扶養から外れ、自分で健康保険・年金に加入する必要があります。結果的に手取りが減ることもあるので要注意です。

今すぐできる対応と注意点

  • 前職に源泉徴収票の発行を依頼する(退職時に未受領なら再請求)
  • 現職に源泉徴収票を提出し、年末調整で反映してもらう
  • 扶養内に収まるよう、月収の調整・勤務時間の確認を

特に、夫の社会保険の扶養に入っている場合は、会社や年金事務所からの調査で脱退を求められることもあるため、正確な収入申告が重要です。

まとめ

転職後に前職の源泉徴収票を提出しないと、年末調整が正しく行われず、税金の過不足や扶養からの脱退などトラブルの原因になります。
源泉徴収票は提出するのが基本。130万円の壁を意識して、計画的に働きましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました