2025年10月からの“社会保険扶養の壁150万円”とは？130万円超でもマズイ？大学生バイトの最新ガイド

2025年10月から、19歳以上23歳未満の方を対象に、健康保険の被扶養者の収入上限が年収130万円→150万円に引き上げられます。本記事では“壁”に引っかかった場合の影響や、親の扶養に入れるかの判断基準をわかりやすく解説します。

◾️ なぜ「130万円の壁」があったのか？

従来、年収130万円未満までなら親の社会保険扶養に入り、自身の保険料負担を避けられました。

これを超えると、自分で健康保険・年金の支払いが必要になり、手取りが急に減る「壁」として知られていました:contentReference[oaicite:0]{index=0}。

2025年10月以降、19〜23歳の学生世代については被扶養の収入限度が年150万円未満に緩和されます:contentReference[oaicite:1]{index=1}。

これにより、バイト収入が増えても扶養を継続できるケースが広がります。

対象は「19歳以上23歳未満」の年齢で、判定日は12月31日時点です:contentReference[oaicite:2]{index=2}。

例えば2026年に19歳になる人は、その年は150万円基準になりますが、23歳になる年は130万円基準に戻ります。

130万円：これを超えると健康保険の扶養から外れ、自身で保険料の負担が必要になります。

150万円：新基準。この範囲なら扶養継続が可能になりますが、税法上の扶養控除は103万円や150万円の別の壁があります:contentReference[oaicite:3]{index=3}。

この改正は健康保険の扶養要件変更で、2025年10月1日から正式に適用されます:contentReference[oaicite:4]{index=4}。

なお税法上の扶養控除の壁（103万円→150万円）は、既に別途改正済みで区別して理解が必要です:contentReference[oaicite:5]{index=5}。

130万円を超えると健康保険・年金の自己加入が必要になりますが、150万円未満ならいったん扶養継続が可能になります。

ただし、年の途中で扶養要件を超えると、年末調整などで扶養適用のタイミングがずれるリスクがあります。

例えば、2026年に年末時点で21歳のAさんが、アルバイトで年間140万円稼いだ場合。

Aさんは2026年中は扶養認定され、自己保険料負担なく過ごせますが、2027年に23歳となれば要件が元の130万円に戻ります。

2025年10月から、19〜23歳の大学生・若年者は収入150万円未満なら扶養継続が可能になります。年齢による基準の差や年収ラインをしっかり理解しましょう。

高校卒業後や就職などライフイベントの変化がある方は、特に注意が必要です。