三井住友のOliveフレキシブルゴールドカードに申し込んだものの、クレジットカードモードの審査に落ちてしまい、現在はデビットカードとして利用中という方も少なくありません。この記事では「デビットカードを使い続けることで、半年後の審査に有利に働くのか?」「年会費を払ってまで維持する価値はあるのか?」といった疑問に対して、信用情報の仕組みや各種影響をもとに解説します。
まず前提:デビットカードの利用は信用情報に影響しない
結論から言うと、デビットカードの利用実績は信用情報機関(CIC・JICCなど)には一切登録されません。デビットカードは「即時決済型」であり、審査を必要としない決済手段のため、支払い履歴を積んでもいわゆる「クレヒス」には影響しない仕組みになっています。
したがって、デビットカードでの支払いをいくら丁寧に行っても、半年後のクレジットカード審査の「信用力」にはプラスには働かないのが現実です。
なぜ審査に落ちた?年収以外にもチェックされる項目
クレジットカード審査では、年収以外にも以下のような点がチェックされます。
- 勤務先の安定性(正社員・派遣・アルバイトなど)
- 勤続年数
- 居住年数・居住形態(持ち家か賃貸か)
- 信用情報に事故履歴がないか
- 他社の借入状況・ローン残高
年収が少なくても、長期勤続や公共料金の支払いの安定性、借入の少なさが評価されることもあります。一方で、クレジットヒストリーが全くない「スーパーホワイト」の場合、審査に通りづらくなることもあります。
クレジット審査対策としてできること
半年後の再チャレンジに向けて、以下のような行動を取ることで、信用情報や申込者情報の印象を改善できる可能性があります。
- ① スマホ料金を分割払いにして支払履歴を作る:ドコモやauなど大手キャリアで端末分割を利用し、CICに支払い実績を残す(※延滞厳禁)
- ② 携帯料金や公共料金の名義を自分にして口座振替:クレヒスにはならないが、審査時の生活実態の参考になる
- ③ 低難易度のクレジットカードで実績作り:楽天カード、エポスカードなど、比較的通りやすいカードを試すのも一手
なお、短期間で何社にも申し込む「申し込みブラック」には注意が必要です。半年間で多重申込は避けましょう。
年会費を払って維持する価値はあるのか?
Oliveフレキシブルゴールドは年会費が5,500円(税込)ですが、クレジットモードが使えない状態であれば、単なるデビットカードにその年会費を支払う価値があるかは疑問です。
たとえば、三井住友銀行のキャッシュカード一体型デビット(年会費無料)や他社のVisaデビットカードでも、十分な機能を持っています。ゴールド特典(コンビニ還元率など)を活用できないなら、コストパフォーマンスは低くなります。
例:解約せず維持したケースの検討
実際に「半年後の再チャレンジに備えて維持しよう」と考える方も多いですが、前述のとおり、デビット利用では信用情報に記録されません。つまり「何もしないよりマシ」とは限らず、費用対効果が合わないことも。
ただし、「年会費無料条件」(条件付きで翌年以降無料になる制度など)が適用できる場合や、ステータス性を維持したいという動機があるなら、持ち続ける選択肢も理解できます。
まとめ:デビット利用は信用情報に影響なし、戦略的に動こう
Oliveフレキシブルゴールドのデビット利用を半年続けても、信用情報や次回審査には直接的な影響を与えません。もし再チャレンジを見据えて行動するなら、分割払いでの実績作りや、別のクレカでの信用構築が効果的です。
年会費を支払い続けるのがもったいないと感じるなら、解約やダウングレードも合理的な選択肢です。目的を明確にして、納得のいく形で次の審査に備えましょう。
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