生命保険を解約して得た400万円。これを「減らさず、少しでも増やしたい」と思うのは自然なことです。しかし、貯金の選択肢は多く、リスクや利回り、安全性もまちまち。本記事では、実際の選択肢を5つに整理し、どのように分散・運用するのが現実的かをわかりやすく解説します。
職場の給与引き去り貯金(年利0.12%)の魅力と弱点
年利0.12%は現在の低金利時代ではやや高めの部類で、給与天引きという手軽さも魅力。心理的な「強制力」で貯金習慣をつけたい方にはおすすめです。
ただし、引き出しの自由度が低い、金利もインフレには勝てない点は注意。資産全体の一部を預けるのがバランス良好です。
ネット銀行(楽天銀行・SBI新生銀行)に預けるメリット
楽天銀行やSBI新生銀行は普通預金でも最大年0.1%程度の金利が得られ、振込手数料の無料枠が多いなど利便性も高め。とくに楽天証券との連携(マネーブリッジ)で0.1%が得られるのは強み。
短期の資金待機や生活防衛資金を置く場所としては非常に有力。すぐに引き出せる点もポイント。
地方銀行の定期預金は利便性と安心感重視向け
地方銀行の定期預金は、キャンペーン金利で0.2〜0.3%程度になることもありますが、通常は0.002%前後。安全性は高い一方、利回りは期待できません。
地元密着の安心感や、近くの店舗で相談したい人向き。老後資金や生活費とは別に置いておく資金には安定した選択肢です。
NISAを使った資産運用の選択肢と注意点
現在すでに月5万円ずつ積立ているNISA。リスクはあるものの、長期運用でのリターン期待は最も高い選択肢です。すでに「全世界株式」「S&P500」に投資中なら、非常に王道かつ堅実な内容です。
ただし、余剰資金をすべてNISAに回すのは要注意。下落局面で焦って売却してしまうと元本割れリスクも。今の積立額を続けつつ、ボーナス的にスポット購入を検討するのが現実的です。
400万円の分散運用モデル例
それぞれの特性を活かして、下記のように分散するのが無難な運用例です。
- 生活防衛資金(150万円):楽天銀行などネット銀行の普通預金
- 安全な貯金(100万円):職場の貯蓄制度や地方銀行の定期預金
- 投資(150万円):つみたてNISAの増額や特定口座での投信積立
これにより、生活の安全網を確保しつつ、着実に資産を育てる設計になります。
リスクを抑えたまま「増やす」にはどうすれば?
貯金額を増やすには「金利」か「投資リターン」が必要ですが、リスクと隣り合わせ。重要なのは、自分の許容リスクを知り、貯金と投資を分けて考えることです。
例えば、NISAに回す金額も「今後5年間使う予定がないお金」を前提にすれば、投資リスクに対して心の余裕が生まれます。
まとめ:400万円の使い方は「守り」と「攻め」のバランスで
貯金を最大限活用するには、低リスク・中リスクを織り交ぜた分散運用が重要です。職場貯金やネット銀行で守りを固めつつ、NISAなどの非課税制度で将来の資産形成を目指す。このような考え方で、将来にわたって安定した資産形成をしていきましょう。
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