事故を複数回起こして自動車保険を使用した場合、「新規契約できない」「自分にはもう保険が組めないのでは」と感じることもあるかもしれません。本記事では事故歴のある方が新たに契約を検討する際の等級制度や加入可否の仕組み、選択肢についてわかりやすく解説します。
事故歴があると等級はどう変化する?
自動車保険では、事故ひとつにつき「1等級ダウン事故」または「3等級ダウン事故」として扱われ、翌年度の保険料が大きく増加します。複数回事故を起こすとそれぞれの等級ダウンが累積され、事故有係数適用期間も合算されます。
例えば1年間に2回「1等級ダウン事故」が起きれば、翌年は合計2等級の等級ダウンとなりますし、「3等級ダウン事故×1回+1等級ダウン事故×1回」であれば合計4等級のダウンになります。さらに事故有係数適用期間もそれぞれ加算されます。:contentReference[oaicite:0]{index=0}
「事故歴2回=見積り不可」は本当?加入できる可能性は?
「事故を2回起こしたら見積りすらできない」と案内されるケースもありますが、実際には保険会社により対応が異なります。一部のダイレクト型保険では、事故歴のある契約者を原則引き受けないこともあります。
しかし、必ず加入できないわけではなく、代理店型の保険会社などでは一定の判断基準の下、契約が可能になることもあります。事故の内容や運転傾向などにより審査されるため、一括見積もりサービスの利用や代理店への相談で加入先が見つかる可能性があります。:contentReference[oaicite:1]{index=1}
新規契約で等級のリセットはできるのか?
事故歴や等級をリセットするために、「新規契約=6等級スタートにできる?」と考える人もいますが、原則としてそれはできません。等級や事故有係数適用期間は保険会社間で共有されており、たとえ別会社で再契約しても過去の記録は追跡され、反映されます。
ただし、前契約から13か月以上無保険状態が続いた場合に限り、新規6等級として扱われる例外があるため、その間車を運転しない選択肢も理論上は存在します。ただし無保険運転は重大なリスクが伴うため、慎重な判断が必要です。:contentReference[oaicite:2]{index=2}
「追加の保険料」とは何か?
保険会社から「追加の保険料を払う」ように案内される場合、それは「事故歴により割増料が発生している状態」を指します。つまり、等級ダウンや事故有係数適用期間による保険料の上乗せを意味します。
新規契約ではなく継続して現在の保険に加入する場合でも、保険料として追加で支払う形になることがありますので、内容を理解しておくことが重要です。:contentReference[oaicite:3]{index=3}
事故歴がある方の加入選択肢と対策
- 事故扱いの内容(対人・対物・車両など)を正確に把握する
- 代理店型保険会社や一括見積もりサービスを活用して、引き受け可能な会社を探す
- 可能であれば事故歴を使わず、少損害であれば自己負担で処理し、等級低下を回避する
- 無保険期間長期化によるリセットのリスクと法的問題を理解する
まとめ:事故2回でも加入できる可能性はあるが要注意
1年間に事故歴が2回あるからといって、すべての保険会社で見積もりや契約が拒否されるわけではありません。ただし、等級ダウンや事故有係数適用により保険料は上昇し、ネット(ダイレクト型)では引き受けが難しいケースもあります。
したがって、複数社に見積もりを依頼し、代理店型や対応可能な会社を探すことが重要です。事故歴を正しく伝え、納得いく補償と保険料のバランスを探して加入を検討しましょう。
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