自動車保険の等級は保険料に大きく影響します。特に1等級で事故あり係数6年という条件になると、加入できる保険が限られるうえ、保険料も高額になることが多いです。しかし、こうした条件でも加入できる保険会社は存在します。この記事では、等級が低い状態でも保険に入る方法や注意点を解説します。
1等級・事故あり係数とは?
自動車保険には「ノンフリート等級制度」があり、無事故で保険を継続することで等級が上がり、保険料も割引されます。逆に事故を起こすと等級が下がり、事故の内容によっては「事故あり係数」が6年間適用され、保険料がさらに割高になります。
1等級で事故あり係数が6年の場合、最も高い保険料が適用される状態に近く、通常の見積もりでは加入を断られるケースもあります。
1等級でも加入できる保険会社の例
大手保険会社の中でも、東京海上日動や損保ジャパン、あいおいニッセイ同和などの代理店型保険は、1等級でも相談に応じてくれる場合があります。ただし、オンライン型(ダイレクト型)の保険では見積もり時点で断られることもあるため、代理店を通して相談するのが無難です。
また、SBI損保やセゾン自動車火災保険(おとなの自動車保険)など一部のネット系保険でも、条件によっては契約可能なことがあります。直接電話で問い合わせると、条件に応じたプランを提示してもらえる可能性があります。
保険料が高額になることへの対策
1等級・事故ありの状態では、年間保険料が30万円以上になることも珍しくありません。そこで考えられる対策として、
- 車両保険を外す、または限定補償にする
- 運転者の範囲や年齢条件を厳しく設定する
- 走行距離を制限したプランを選ぶ
などが挙げられます。
また、事故歴が保険会社ごとに異なる評価を受けることもあるため、複数社から見積もりをとることも有効です。
保険の空白期間を避けることが重要
前契約が2月1日に解除された場合、その後の保険空白期間が長くなるほど、新たな契約時に不利になります。可能な限り早く次の保険に加入し、無保険期間を最小限に抑えることが重要です。
無保険での運転は法的にもリスクが大きく、万が一事故を起こした際には自己負担が莫大になる可能性があります。保険が見つからない場合でも、最小限の補償で構わないので仮契約を優先しましょう。
今後の等級回復に向けた考え方
1等級から等級を回復させるには時間がかかりますが、毎年無事故で継続していけば着実に保険料は下がっていきます。また、事故あり係数も6年でリセットされるため、今後の5〜6年は「事故を起こさず継続する」ことが何より大切です。
長期的には、少しでも早く「割引のある等級」に戻すために、保険の継続と見直しをしっかり行いましょう。
まとめ:1等級でも保険には入れるが条件の確認が鍵
1等級・事故あり係数6年の条件でも、自動車保険への加入は可能です。代理店を通した相談や、複数社への見積もり依頼を行い、自分に合った保険会社を見つけることが大切です。
保険料は高くなりますが、将来的な等級回復に向けて保険を継続することが安心・安全なカーライフの第一歩となります。
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