共働き子なし夫婦の家計負担はこれで公平?収入差がある場合の分担ルールと見直しの視点

家計、貯金

共働きで子どもがいない夫婦にとって、家計の費用分担は「公平さ」が問われる大きなテーマです。特に夫婦別口座で生活している場合、支出のバランスや家事の分担に納得感があるかどうかが、今後の関係性にも影響します。この記事では、年収差がある夫婦における生活費・家事分担の見直しポイントを、具体例を交えて解説します。

年収差を考慮した費用分担の考え方

夫婦それぞれの収入に差がある場合、「完全な折半」ではなく「収入比に応じた負担割合」で分担する方法が、実質的な公平につながります。たとえば、年収900万円と350万円の夫婦であれば、負担比率は約72:28となります。

この考え方をもとに家計を設計すれば、金額上は偏りがあっても精神的な納得感が得られやすくなります。

実例から見る家計分担のバランス

以下はある夫婦の実例をもとに整理した家計分担です。

項目 夫の負担 妻の負担
住宅ローン ¥123,000
管理費・修繕積立 ¥28,000
電気・ガス ¥15,000〜20,000
食費 ¥40,000
水道代 ¥5,000
Wi-Fi・サブスク ¥8,000
外食・家電 60% 40%

これらを合算すると、夫はおおよそ¥170,000〜¥180,000、妻は¥53,000前後の支出になります。この差は、年収比を考慮すれば極端な不公平とは言い切れず、収入に応じたバランスをある程度実現できている形です。

家事の分担状況を整理してみる

家計の分担と同様に、家事の分担も家庭の公平性に影響する重要な要素です。以下はこの夫婦の家事内容の概要です。

  • 夫:毎日の料理、週末の買い出し、トイレ・洗面掃除、シーツの洗濯、マンション理事会
  • 妻:ゴミまとめ、洗い物、掃除機がけ、気づいた掃除
  • 共通:風呂掃除は「後に入った方」ルール

「料理をする側」「掃除を担当する側」「理事会など管理負担」などを総合的に見ると、家事についても大きな偏りはなく、互いの得意や性格に合わせた分担ができていると言えそうです。

さらにバランスを高める見直しの工夫

現状でも大きな不満はなさそうですが、今後のストレスやモヤモヤを防ぐためには以下のような見直しも有効です。

  • 年1回の「家計と家事の棚卸し会議」を設ける(納得感を継続させる)
  • 将来的な貯金や旅行費など共通目標のための積立口座を作る
  • 支出割合を年収変化に応じて柔軟に見直す
  • 生活スタイルの変化(在宅勤務・時短勤務など)に応じて家事分担を再設定

特に「お金の話」は感情的になりやすいため、月1回5分でもいいので夫婦で可視化しながら会話する仕組みを取り入れると、長期的な関係性にもプラスになります。

まとめ:収入比+家事バランスを踏まえた「実質的な公平」が鍵

夫婦の家計負担に「完全な正解」はありませんが、収入や家事の分担、生活スタイルをふまえて、お互いに納得できる形を模索することが大切です。今回のケースでは、年収差を反映した分担や家事の平準化がある程度できており、「実質的に公平」と言えるでしょう。今後も柔軟に話し合いながら、納得感のある家計運営を続けていくことが理想です。

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