20代後半になると「自分の貯金は十分だろうか?」「周りと比べて少なすぎない?」と感じることが増えてきます。特に、将来のライフイベント(結婚、出産、転職、老後)を意識し始めるこの時期において、お金の不安は大きなテーマとなります。本記事では、28歳女性が持つべき貯金額の目安や、現在の資産をどう活用すべきかをわかりやすく解説します。
28歳女性の平均貯金額はどのくらい?
総務省「家計調査」や各種アンケート調査によると、20代後半女性の平均貯金額は100万円〜200万円前後とされます。ただしこの数値には、貯金ゼロの人や親からの支援を含めた人も含まれており、実際にはかなりのバラつきがあります。
例えば。
- 貯金ゼロ:全体の約30%
- 〜100万円:約25%
- 100〜300万円:約30%
- 300万円以上:10〜15%
「貯金100万円+祖父母の支援数百万円」という状況は、平均よりもむしろ恵まれているケースといえるでしょう。
生活スタイルに応じた「必要貯金額」の考え方
必要な貯金額は年齢だけでなく、生活スタイル・目標・将来設計によって異なります。
- 独身で一人暮らし:生活防衛資金として6ヶ月分の生活費(例:月15万円なら約90万円)
- 結婚を予定している:結婚費用(平均200〜300万円)のうち、自己負担分を目標
- 将来的に転職・独立を考えている:収入の変動リスクに備えて、半年〜1年分の生活資金
したがって、「100万円の貯金+使わずにとっておける支援資金数百万円」がある場合、現状での生活防衛には充分な備えがあるといえるかもしれません。
もらった資金の扱いはどうするべき?
祖父母からの贈与で得た通帳に数百万円がある場合、次の2点を確認しておくことが重要です。
- 贈与として名義変更済みか(相続税・贈与税対策として)
- 資産運用や生活防衛資金として分別管理しているか
長期的に使う予定のない資金であれば、iDeCoやNISAなどの税制優遇制度を活用した運用も視野に入れましょう。将来への備えを育てる資金として、時間を味方につけるのが賢明です。
美容業のような不安定収入には「守りの家計」がカギ
美容業やフリーランスのように収入が安定しにくい職種では、次の点が重要です。
- 固定費を極力抑える
- 収入が多い月に貯金・投資を積み増す
- 生活防衛資金を6〜12ヶ月分確保する
また、保険や確定申告の控除制度を見直すことで、将来的な支出もコントロールしやすくなります。
今後のステップ:貯金から資産形成へ
100万円の現金がある状態では、「とりあえず安心」ですが、次に考えるべきはインフレ対策と資産の育成です。
例えば。
- 生活費3ヶ月分(例:45万円)は普通預金に
- 残りは積立NISA・iDeCoなどで年利3〜5%程度を目指す
- 収入が安定してきたらNISA額を毎月1〜3万円に増額
将来の結婚や転職、出産などに備え、「使わないお金=眠らせない工夫」が資産を育てる鍵となります。
まとめ:今ある資産を土台に、少しずつ未来を築こう
28歳という年齢で、自分で貯めた100万円と、祖父母からの支援資金があることは大きな安心材料です。「貯金が少ないかも」と焦るよりも、今ある資産をどう使い分け、どう育てていくかに目を向けることが大切です。
将来のために、「防衛・備え・育成」のバランスを取りながら、無理のないマネープランを築いていきましょう。
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