毎日のお風呂は欠かせない習慣ですが、光熱費が気になるという方も多いのではないでしょうか。特にプロパンガスを使用している家庭では、給湯コストが高くなりがちです。そんな中、注目されているのが「エコベンチ浴槽」などの節水タイプ浴槽です。本記事では、その仕組みと実際の光熱費節約効果について詳しく解説します。
エコベンチ浴槽とは?
エコベンチ浴槽とは、浴槽の一部にベンチ状の段差を設けることで、湯量を減らしつつもゆったり入浴できるように設計された節水型浴槽です。見た目には一般的な浴槽と大きく変わらず、快適さを損なうことなく水の使用量を削減できるのが特徴です。
例えば、従来の浴槽で約250L必要だった湯量が、エコベンチ浴槽では約180Lに減らせる設計のものもあります。これにより、毎日の水道代・ガス代が確実に軽減される仕組みとなっています。
1ヶ月の光熱費はどれくらい節約できる?
仮に従来型の浴槽で毎日250Lのお湯を張っていた家庭が、エコベンチ浴槽に切り替えて180Lに減らした場合、水量は1日70Lの削減となります。
水道代:約0.2円/L、プロパンガス代:約0.4円/L(加熱用)と仮定した場合、1日あたりの節約額は(70L×0.6円)=約42円。これを30日換算すると、月間約1,260円の節約が見込まれます。
※地域や契約しているガス会社、水道料金により変動します。あくまで一例としてご参照ください。
プロパンガス世帯にとってのメリット
プロパンガスは都市ガスに比べて1.5倍以上高額なことが多いため、浴槽の湯量を削減できる効果は非常に大きいです。毎月1,000円以上の差は、年間で見ると1万円を超える節約に繋がります。
さらに、ガスの使用量を抑えることでCO₂排出の削減にも貢献でき、環境配慮の観点からもおすすめできます。
導入費用と回収期間
エコベンチ浴槽は一般的なユニットバスの標準設備として選べることが多く、オプション費用は5,000円〜20,000円程度です。月1,200円ほどの光熱費削減を前提にすると、1〜2年程度で元が取れる計算になります。
すでにリフォームを検討している方であれば、浴槽の交換時に選択することで導入コストの負担も抑えられます。
快適性やデメリットはある?
ベンチ部分があることで、半身浴がしやすく、節水しながら快適に入浴できます。一方で、完全に体を湯に沈めたいという方にはやや物足りないと感じる場合もあります。
また、2人同時入浴や広々とした浴槽を好む家庭には適さないケースもあるため、ライフスタイルに応じた選択が重要です。
まとめ
エコベンチ浴槽のような節水タイプの浴槽は、プロパンガスを使用する家庭にとって非常に高い節約効果があります。毎月の光熱費を抑えたい方には有力な選択肢と言えるでしょう。初期費用はかかるものの、1〜2年で十分元が取れるため、長期的な家計の見直しとして導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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