最近、+63で始まる国際番号からのSMSで「Visaカードに異常なアクセスが確認されたため一部機能を制限した」という内容のメッセージが届いたという報告が相次いでいます。このようなメッセージは、多くの場合フィッシング詐欺です。この記事では、SMS詐欺の手口と被害を防ぐための具体的な対策について解説します。
+63はどこの国?なぜこの番号からSMSが届くのか
+63はフィリピンの国番号です。つまり、この番号から届くSMSは国外から送信されています。国内の金融機関がフィリピンの電話番号を使って連絡することは極めて異例であり、通常は考えられません。したがって、このようなメッセージはほぼ確実に詐欺とみなして間違いありません。
実際に多くの人が+63から届いたSMSに記載のリンクにアクセスしたり、「Y」と返信してしまい、個人情報を抜き取られたり不正アクセスの被害に遭っています。
詐欺SMSの典型的な特徴と文面の例
詐欺SMSは受信者に不安を与え、行動を急がせる内容が多いです。以下のような文面が典型です。
- 「ご利用のVISAカードに異常なアクセスが確認されました」
- 「セキュリティのため一部機能を制限しました」
- 「確認のため、下記URLにアクセスしてください」
- 「Yと返信してください」
このような内容には絶対に返信したりリンクにアクセスしたりしてはいけません。
実在のカード会社かどうかを見極める方法
本物のカード会社が通知を送る場合は、顧客情報と一致するメールアドレスや公式アプリ内での通知が基本です。不明な電話番号や国際番号を使ってSMSを送ることはまずありません。
疑わしい場合は、必ず公式サイトやカスタマーサポートに連絡して確認しましょう。自分からアクセスすることで安全性を保てます。
フィッシング詐欺による被害事例
実際に被害にあった例として、あるユーザーはSMSの指示通りにリンクを開いてカード情報を入力してしまい、数日後に数十万円の不正利用が発生しました。
また、「Y」と返信したことにより、電話番号が詐欺リストに登録され、他の詐欺メッセージが大量に届くようになったという事例もあります。
万が一返信やリンクを開いてしまった場合の対処法
万が一、「Y」と返信した、もしくはリンクを開いてしまった場合は、以下の対応を速やかに行いましょう。
- カード会社に連絡し、カードを停止してもらう
- 警察に被害届を提出
- スマホのウイルススキャンやセキュリティアプリによるチェック
- 同様の手口での再被害に備えてSMS拒否設定を行う
何もしなければ被害が広がる可能性があるため、少しでも怪しいと感じた時点で行動を起こすことが重要です。
まとめ:身に覚えのないSMSはまず疑う習慣を
+63など海外から届くSMSでクレジットカードの利用制限を知らせる内容は、高確率で詐欺です。返信やリンククリックは絶対に避け、正規のカード会社に直接確認するのが安全です。フィッシング詐欺はますます巧妙化しており、「自分だけは大丈夫」と油断せず、常に警戒する姿勢を持ちましょう。
身近な家族や友人にもこの情報を共有し、被害の拡大を防ぐことが大切です。
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