「マネーロンダリングに引っかかった」「再度同額を振り込めば反映される」──こうした説明を受けて不安に思った経験はありませんか?近年、こうした手口による詐欺被害が増加しています。本記事では、その実態や対処法をわかりやすく解説します。
よくある「マネーロンダリング詐欺」の手口とは
最近報告されている手口のひとつに、商品購入やサービス契約を装い、初回の振込後に「資金洗浄のチェックに引っかかった」として再度同額の振込を要求してくるケースがあります。
このとき送金者には「最初の入金と合わせて処理される」「再送すれば解除できる」と説明されますが、これらはすべて根拠のない虚偽の主張です。
そもそもマネーロンダリングとは?
マネーロンダリング(資金洗浄)とは、犯罪などで得た資金の出所を隠すため、複数の取引や海外送金などを通じて正当な収入に見せかける行為です。これは犯罪行為であり、一般消費者の通常の振込取引が直接関与することは基本的にありません。
つまり、正規の取引であれば、個人間で「マネーロンダリングに該当した」などと指摘されることはまずありません。
こうしたケースが詐欺である理由
以下のような特徴が見られる場合、高確率で詐欺です。
- 再振込をしないと「反映できない」と言われる
- 金融機関や警察など公的機関を名乗ってくる
- やりとりがLINEやSNSなど非公式なチャットで進む
一度でも金銭を振り込んでいる場合は特に注意が必要で、これ以上の送金は即座に中止し、警察や消費生活センターに相談することが大切です。
被害を防ぐための対処法と相談先
少しでも不安を感じた場合は、以下の窓口にすぐ相談しましょう。
- 消費者庁・国民生活センター(消費者ホットライン 188)
- 警察庁・サイバー犯罪対策
- 金融機関のカスタマーセンター
また、振込履歴やメッセージのやり取りは削除せず、証拠として保存しておくことが重要です。
実際の被害事例と教訓
実際に「再送金すれば戻ってくる」と信じて数万円を複数回振り込んでしまった例があります。最終的に連絡が取れなくなり、相手の口座も凍結されており返金が難しい状況に。
このような被害に遭わないためにも、「再送金を求められる=詐欺の可能性が高い」と認識し、第三者に相談する習慣を持ちましょう。
まとめ:一人で悩まず、まずは相談を
「マネーロンダリングに引っかかった」「再送金が必要」といった連絡は、ほぼ確実に詐欺の手口です。正規の取引であれば、そうした要求はありえません。不安に感じたらすぐに家族や信頼できる機関へ相談し、冷静に対応することが被害防止の鍵となります。
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