高専5年生として実家暮らしをしながら車を所有し、アルバイト収入で生活費を賄っているという状況は、同年代の中でもかなり自立度の高いケースです。では「貯金10万円」は本当に少ないのでしょうか?実際の金銭感覚や学生生活とのバランスから考えてみましょう。
学生の平均的な貯金額とは?
文部科学省や金融機関の調査によると、大学生・専門学生の貯金額は平均して10〜30万円程度です。ただしこれは一部の親からの仕送りがある学生も含まれているため、アルバイト収入だけで生活を賄っている場合はもっと低くなることも珍しくありません。
あなたのように車の維持費やスマホ代などの固定費を自分で支払っている場合、貯金10万円でも「よく頑張っている方」と言えるレベルです。
車を持つことで発生する出費の現実
車を所有していると、ガソリン代、任意保険、自動車税、車検代など定期的な出費が発生します。特に学生にとって車は「贅沢品」でもあり、生活に必要かどうかを見直すタイミングもあります。
一方で、通学やアルバイト先への移動が車でないと困難な地域に住んでいる場合、それは「必要経費」と割り切るべきでしょう。必要なら維持、不要なら手放す判断もありです。
貯金を増やすには:まずは固定費の見直しから
現在の固定費が月3万円程度というのは、学生としてはやや高めです。もし保険のプランが高い内容になっているなら、年齢に合った割安なプランに見直すだけでも月数千円単位で削減できることがあります。
スマホ代も格安SIMなどに切り替えれば、同様にコストダウンが可能です。少しでも余剰資金を貯金に回す体制を整えることが、将来への備えになります。
周囲と比較するより「自分の目的」に合わせて考える
周囲に同じ境遇の人がいないと不安になるのも当然ですが、大切なのは「自分がどうしたいか」「どんな生活を目指しているか」です。進学するのか、就職するのか、恋人との将来を考えているのか――それによって必要な貯金額も変わってきます。
たとえば就職後すぐに一人暮らしを始める予定なら、引越し費用や生活費の準備として20〜30万円以上は貯めておきたいところです。
まとめ:今の貯金額に一喜一憂せず、先を見据えたお金の使い方を
貯金10万円という数字は、現時点で「少なすぎる」と不安になる必要はありません。むしろ生活費を自分で賄いながら貯金を維持しているのは立派なことです。ただし、今後の目標に向けて「何のための貯金か」を明確にし、必要額を逆算して貯めていくことが、安心した学生生活・社会人生活に繋がっていきます。
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