大腸ポリープ切除と医療保険の給付金:支払い額が想定より多い理由とは?

生命保険

医療保険に加入していると、予期せぬ病気やケガによる出費を大きく補填できることがあります。とくに日帰り手術や外来治療にも対応するタイプの医療保険では、給付金が思った以上に支払われることもあります。本記事では、大腸ポリープ切除などの外来手術に対する医療保険の給付額が想定を上回った理由を、仕組みと事例を通じて解説します。

大腸内視鏡によるポリープ切除は「手術給付金」の対象

医療保険では、たとえ日帰りであっても所定の条件を満たす手術には「手術給付金」が支払われます。大腸ポリープ切除術は、手術給付金対象リストに含まれているケースが多く、入院の有無にかかわらず対象になる場合があります。

この手術は、医療保険で規定された「倍率方式」により給付金額が決定されます。たとえば、入院給付金日額が1万円で手術倍率が「5倍」であれば、手術1回ごとに5万円が給付されます。

実例:夫婦それぞれポリープ切除を受けたケース

今回のケースでは、夫がポリープ3個、妻が2個切除。入院給付金日額は夫1万円、妻7,000円で、それぞれ「外来手術・倍率5倍」で給付されたとします。

この場合の想定給付金は以下のとおりです。

  • 夫:10,000円 × 5倍 × 1回 = 50,000円
  • 妻:7,000円 × 5倍 × 1回 = 35,000円

合計:85,000円になるはず…と思いきや、実際には21万円が振り込まれていたとのこと。

給付額が想定より多くなる要因

保険金の支払いが想定額より多くなる場合、以下のような理由が考えられます。

  • 手術回数ごとの給付:ポリープの個数に応じて、複数の手術としてカウントされることがあります。たとえば夫が3個、妻が2個のポリープを切除したなら、計5回の手術とみなされる可能性も。
  • 入院と手術が別途給付される:1日の入院扱いになっている場合、日額分が加算されている可能性もあります。
  • 特約が追加されていた:先進医療特約や外来特約などが付いていると、追加の給付が行われる場合があります。

たとえば夫3個・妻2個の切除で1回あたり5倍の倍率、入院給付金日額がそれぞれ適用されると仮定すると。

  • 夫:10,000円 × 5倍 × 3回 = 150,000円
  • 妻:7,000円 × 5倍 × 2回 = 70,000円

合計:220,000円 → 実際の給付額にかなり近くなります。

明細の確認が重要

保険会社からの振込明細書(支払通知)は、給付金の内訳を確認する大切な手段です。もし届いていない場合は、保険会社のマイページやカスタマーサービスへ連絡して、詳細を取り寄せるのがおすすめです。

金額に疑問があっても、誤送金や過払いであることは稀です。まずはしっかりと根拠を把握しましょう。

まとめ:医療保険の給付は想定以上になることも

大腸ポリープ切除のような外来手術でも、保険によっては想像以上の給付を受け取ることがあります。倍率方式、手術回数、特約などが複合的に影響するため、正確な判断は明細を確認してから行うべきです。

金額に不安がある場合は、振込額を鵜呑みにせず、まずは契約内容を再確認し、必要に応じて保険会社へ問い合わせてみましょう。

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