会社都合で退職後、失業保険(雇用保険)の受給が可能ですが、受給額がいくらになるのか気になる方も多いと思います。今回は、退職時に受給可能な失業保険額の目安や計算方法について解説します。質問者の方の例に合わせて、具体的な受給額についても考えてみましょう。
失業保険の基本的な受給条件
まず、失業保険(雇用保険)の受給にはいくつかの条件があります。最も重要なのは、「被保険者期間」が12ヶ月以上であることです。質問者の場合、17年間勤めていたということなので、この条件は問題ないでしょう。
また、受給には「自己都合退職」と「会社都合退職」がありますが、質問者は「会社都合退職」であるため、失業保険の受給資格はすぐに得られる可能性が高いです。
受給額の計算方法
失業保険の受給額は、主に「基本手当日額」を元に計算されます。この額は、退職前の給与を基に決定され、次のように計算されます。
- 基本手当日額 = 退職前の月収(額面) × 0.5 ~ 0.8
- この金額が1日あたりの支給額となり、これを基に支給される期間分の金額が算出されます。
質問者の月額27万円の額面給与に基づく基本手当日額を概算すると、日額はおおよそ1,350円~2,160円程度となります。受給期間は通常90日~270日(会社都合退職の場合)となりますので、受給額はこの日額と受給期間によって異なります。
受給可能額の目安
質問者の場合、退職前の月収が27万円なので、1日あたりの基本手当はおおよそ1,350円~2,160円となります。受給期間が270日の場合、受給額は次のように計算できます。
- 最小受給額:1,350円 × 270日 = 364,500円
- 最大受給額:2,160円 × 270日 = 583,200円
つまり、受給期間270日間で受け取れる金額はおおよそ36万円~58万円程度となります。ただし、支給額には個人の状況や各種控除が影響するため、役所での手続きを通じて詳細が確認できます。
失業保険を受給しながら仕事探しを進める
失業保険を受給する期間中は、求職活動を行うことが求められます。求人情報の検索や面接の受け答えなど、求職活動をしている証明を提出する必要があるので、その点を意識して活動を行いましょう。
また、もし仕事が見つかり次第、受給額が変更されることもあるため、早めに報告することが大切です。
まとめ
失業保険の受給額は、退職前の給与や受給期間によって異なります。質問者の場合、月額27万円の給与に基づく基本手当日額を元に、約36万円~58万円の範囲で受給可能です。詳細な金額は役所で確認することが必要ですが、失業保険を有効に活用し、次の仕事探しに向けて準備を進めましょう。
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