年末調整の際、給与所得の記入方法で悩んでいる方は多いです。特に「手取り×12の金額を記入してしまった」「総支給額×12から交通費を引くべきか?」といった疑問が浮かぶことがあります。この記事では、年末調整の給与所得記入方法を詳しく解説し、正しい金額の計算方法をお伝えします。
年末調整の給与所得欄の記入方法
年末調整で給与所得を記入する際、基本的には「総支給額×12」を記入します。これに対して、「手取り×12」を記入するのは誤りです。手取り額には既に税金や社会保険料が引かれていますが、年末調整ではその前の金額、つまり総支給額を基に計算します。
また、交通費については基本的に非課税であるため、給与明細に交通費の欄があり、非課税分が記載されている場合、これを引く必要はありません。交通費が給与の一部として支払われる場合でも、年末調整で必要な金額は「総支給額から税金等を引く前の額」に基づきます。
年末調整で給与所得に記入すべき金額は総支給額
年末調整では、給与所得の記入欄に「総支給額×12」を記入します。総支給額には、基本給だけでなく、残業代や賞与、交通費などが含まれます。交通費が非課税の場合でも、総支給額に含まれているため、給与明細の総支給額を元に計算するのが正しい方法です。
例えば、給与明細での「総支給額」が月額25万円、賞与が30万円であった場合、年末調整に記入すべき金額は「25万円×12ヶ月 + 30万円(賞与)」となります。
非課税支給額(交通費など)の取扱い
給与明細に「非課税支給額」の欄がない場合も、交通費やその他の非課税項目がある場合があります。これらは年末調整で引く必要はないので、記載しないようにします。ただし、非課税額が給与に含まれていない場合、その金額は年末調整に影響しません。
非課税分は税金計算に影響しないため、年末調整では無視しても構いませんが、記入欄に迷った際は、会社の人事部門や税理士に確認するのも一つの方法です。
まとめ:年末調整で給与所得を正しく記入するために
年末調整の給与所得欄には、「総支給額×12」を記入することが基本です。手取り額をそのまま記入しないように注意し、交通費などの非課税支給額があっても、それを引く必要はありません。もし給与明細に不明点があれば、税理士や人事担当者に確認することをお勧めします。
また、年末調整は毎年の手続きであり、金額の計算ミスや記入ミスを防ぐためにも、前年度の内容を確認しながら行うことが重要です。正しい金額を記入して、スムーズに年末調整を終わらせましょう。


コメント