就職と健康保険証の切り替えはどうなる?マイナンバーカード利用と手続きの流れを解説

社会保険

退職後の無保険期間を経て再就職する場合、「健康保険証はどうなるのか?」「マイナンバーカードに切り替わるのか?」といった疑問を持つ人は少なくありません。近年は保険証とマイナンバーカードの連携も進んでおり、従来の紙の保険証から制度が変わりつつあります。本記事では、就職に伴う健康保険証の取り扱いと、マイナンバーカードの利用に関する実務的な流れを丁寧に解説します。

再就職で加入する健康保険の基本

新たな会社に就職した場合、その会社が加入している健康保険(協会けんぽまたは健康保険組合)に自動的に加入することになります。加入手続きは会社側が行い、通常は入社日から被保険者としての資格が発生します。

入社時に「健康保険被保険者証」が発行されますが、紙の保険証の交付は数週間かかることがあります。そのため、初期は保険証が手元にない状態が続く可能性があることを理解しておきましょう。

マイナンバーカードと保険証の連携は自分で行う

マイナンバーカードを保険証として使うためには、ご自身で事前に登録を行う必要があります。これは新しい会社に入ったあとも同様です。

連携手続きは以下の方法で可能です。

  • マイナポータル(https://myna.go.jp/)にアクセス
  • 「保険証利用の申込」を選択
  • マイナンバーカードと暗証番号でログインし登録

一度登録すれば、健康保険が切り替わっても自動的に新しい保険情報が反映されます(ただし、反映まで数日~2週間程度のラグがあります)。

紙の保険証が届くまではどうすればいい?

会社から健康保険証が届くまでの間に医療機関を受診する必要がある場合は、「健康保険資格取得証明書」の発行を会社に依頼できます。これは健康保険加入済みであることを証明する書類で、多くの医療機関がこれにより受診を受け付けています。

また、マイナンバーカードと保険証の連携登録を済ませていれば、顔認証付きカードリーダー設置の医療機関では、マイナンバーカードを健康保険証として使用することもできます。

マイナンバーカードでの利用に関するよくある誤解

「紙の保険証が廃止された」という声も聞きますが、2025年12月までは紙の保険証も有効です(※2025年12月に廃止予定)。したがって、会社によっては従来どおり紙の保険証が届く場合もあります。

また、マイナンバーカードで保険証利用ができるようになっても、すべての病院が対応しているわけではありません。病院の受付や案内で「マイナ保険証利用可」などの表記を確認しましょう。

まとめ:会社任せにせず、マイナンバーカードの登録を忘れずに

健康保険の加入自体は会社が手続きを行いますが、マイナンバーカードの保険証利用は個人での手続きが必要です。紙の保険証が届くまでの間も考慮し、資格取得証明書の活用や、マイナ保険証の登録を進めておくと安心です。制度の過渡期で混乱もありますが、基本を押さえればスムーズに対応できます。

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