自動車保険に加入していると、よく耳にするのが「○等級」という言葉。保険更新の時期に「等級が上がった」「事故で下がった」といった話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。この記事では、自動車保険の等級制度の仕組みや保険料への影響、そして一般的な加入者がどのくらいの等級で契約しているのかなどを詳しく解説します。
等級制度の基本を理解しよう
自動車保険の等級は、「ノンフリート等級別料率制度」と呼ばれる制度に基づいており、通常は1等級から20等級まで存在します。初めて保険に加入した場合は6等級からスタートし、事故がなければ毎年1等級ずつ上がっていきます。
逆に、事故を起こして保険を使うと等級が3つ下がることが一般的で、さらに事故有係数適用期間も設定されるため、保険料が大幅に増えるリスクがあります。
等級による保険料の差はどのくらい?
等級が上がるにつれて保険料の割引率も上昇します。たとえば、6等級では割引率が10%程度ですが、20等級ではおよそ60~65%の割引が適用されます。事故を起こして3等級下がると割引が一気に消えるため、保険料が年間数万円単位で増加するケースもあります。
例として、40歳のドライバーが20等級で年間保険料が4万円だったとします。同じ条件で17等級に下がると、保険料は約8万円になることも珍しくありません。
みんなの等級はどれくらい?
一般的なドライバーの等級は、10~15等級あたりが最多層とされています。長年無事故で運転している方は20等級に到達しており、事故歴が少なくベテランドライバーである証とも言えるでしょう。
一方で、初心者や若年層、または事故が続いた人は6~9等級の範囲に留まっていることが多いです。Twitterや掲示板などでは「12等級です」「やっと15等級まできた!」などの書き込みも見られ、等級は保険料だけでなくドライバーの信頼度を示す指標にもなっています。
事故を起こしたらどうなる?リスク管理の重要性
事故を起こして保険を使用した場合、等級が3つ下がる「事故有」の状態になり、次年度以降3年間の保険料が大幅に増加します。この影響を避けるためには、小さな事故では保険を使わず実費で修理する方が得策なケースも。
また、「弁護士特約」「車両保険の免責金額の設定」などで保険の使い方を工夫することが、長期的な保険料負担を抑えるポイントになります。
等級を維持・向上させるためにできること
事故を防ぐ安全運転はもちろん、ドライブレコーダーや先進安全装備付きの車を選ぶことで事故リスクを減らし、保険会社によっては割引制度の対象にもなります。
また、家族間での等級継承(セカンドカー割引や親子間の等級引き継ぎ)も活用すれば、保険料の節約にも繋がります。
まとめ:自分の等級を把握して賢く保険選びを
自動車保険の等級は単なる数字ではなく、保険料の大きな決定要因であり、自分の運転履歴を表すバロメーターでもあります。現在の等級を確認し、無事故を継続することで将来の負担を大きく減らすことが可能です。
保険の更新時には、等級の確認と見直しを習慣にすることが、損をしない自動車保険選びの第一歩です。
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