60歳以降の働き方は、収入と健康、時間のバランスをどう取るかが重要なテーマとなります。特に、高齢者給付金や再雇用後の収入形態を踏まえた上で、「残業して稼ぐか」「定時で帰って補助金を受けるか」の選択は多くの方が直面する課題です。この記事では、それぞれのメリットとデメリットを収入や生活の質という視点から解説します。
定時退社と残業フル勤務の収入差を比較
まず、以下のような前提で試算してみます。
- 基本給:月額260,000円
- 定時退社時の手取り:200,000円
- 毎日残業時の手取り:260,000円
- 高齢者給付金(月額):22,000円(定時退社時のみ支給されると仮定)
この場合の実質収入は以下の通りです。
勤務形態 | 手取り | 給付金 | 合計 |
---|---|---|---|
定時退社 | 200,000円 | 22,000円 | 222,000円 |
毎日残業 | 260,000円 | なし | 260,000円 |
単純な金額面では、残業して手取り26万円を得た方が約38,000円多くなります。
収入以外の視点:時間・体力・健康への影響
60歳以降は、収入だけでなく生活の質(QOL)も非常に重要です。定時退社の利点は以下の通りです。
- 自由な時間が確保できる
- 体力的な負担が軽い
- 趣味や家族との時間を持ちやすい
一方、毎日残業をすると。
- 長時間労働で疲労が蓄積
- 健康リスクが高まる
- 自由時間が少なくなる
健康寿命を伸ばすためにも、時間的ゆとりがある生活は魅力的です。
残業で得られるお金は「労力対効果」で考える
月に約60,000円の残業代を得るためには、1日あたり2時間の残業を20日続ける計算になります。1時間あたりの追加収入はおおよそ1,500円〜1,800円です。
これをどう捉えるかは個人次第ですが、「その時間を健康維持や趣味に使った方が価値が高い」と考える人も多いです。
老後資金や生活費の必要性から逆算する
老後資金や日々の生活費によって、どちらの働き方が良いかも変わります。たとえば。
- 年金が65歳以降に支給される予定
- 住宅ローンの支払いが終わっている
- 扶養すべき家族がいない
こういった場合は、定時退社でも十分生活が成り立つ可能性があり、無理な残業は不要かもしれません。
一方、生活に余裕を持ちたい、貯蓄を増やしたいといった明確な目的がある場合は、残業による収入アップも合理的です。
まとめ:収入と時間、健康のバランスを重視しよう
定時退社+高齢者給付金で月222,000円、残業フルで260,000円。どちらが「良い選択」かは、金額面以外の価値をどう考えるかによって変わります。
金額重視なら残業、健康と自由時間を優先するなら定時退社が基本方針です。将来設計と照らし合わせて、無理のない働き方を選びましょう。
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