終身保険の利回りをiPhoneで手軽に計算する方法|15年経過後の見直しポイント

生命保険

長年加入している終身保険。解約返戻金が増えてきた今こそ、その利回り(実質年利)を知っておくことが、見直しの判断に大きく役立ちます。本記事では、実際の数値をもとに「利回り」をわかりやすく解説し、iPhoneで計算する方法もご紹介します。

終身保険の利回りとは?

保険の利回りとは、支払った保険料総額に対して、最終的に戻ってくる解約返戻金や満期金が年率でどれだけ増えたかを示す指標です。

今回のケースでは以下の条件で利回りを求めます:
・保険料総額:5,000,000円
・経過年数:15年
・解約返戻金:5,720,000円

複利利回りの計算式と考え方

複利運用として利回りを計算する際は、以下の式を使用します。

返戻金 = 元本 × (1 + r)^n
この式を元にr(年利)を求めると、
r = (返戻金 ÷ 元本)^(1 ÷ n) - 1
具体的には、(5720000 ÷ 5000000)^(1 ÷ 15) - 1

電卓を使わずとも、このように式を使えば利回りを計算できます。

iPhoneで利回りを計算する方法

iPhoneに標準搭載されている「計算機」アプリを使えば、指数計算も可能です。以下の手順で計算してみましょう。

  1. 計算機アプリを起動
  2. iPhoneを横向きにして関数電卓にする
  3. 「5720000 ÷ 5000000 =」で1.144と表示
  4. 次に「y^x」を使って1.144^(1 ÷ 15)を計算(= 約1.0091)
  5. 最後に「-1」で0.0091、つまり約0.91%の利回り

iPhone計算機の「y^x」や「√」は横向きで表示される関数機能なので、画面回転ロックを解除して使用してください。

単利での目安計算(簡易版)

正確な複利ではなく、ざっくりした目安として「単利利回り」も使えます。

(解約返戻金 - 元本) ÷ (元本 × 年数)
この式だと、
(5720000 - 5000000) ÷ (5000000 × 15) = 約0.0096(=0.96%)

実際の運用では複利の方が正確ですが、ざっくり判断にはこの単利法も便利です。

返戻率から見る保険の評価

今回のケースでは、返戻率は5720000 ÷ 5000000 × 100 ≒ 114.4%です。15年で14.4%増となれば、年利換算でおおよそ0.91%〜0.96%の水準です。

もしこれが予定利率1.5%を下回るなら、契約当初の予定より少し利率が落ちている可能性もあります。保険の種類によっては年数経過とともに利回りが変動するため、最新のシミュレーションも見ておきましょう。

保険見直しの判断材料に

この利回りが低いと感じた場合は、以下のような選択肢も検討しましょう。

  • 同程度の安全性でより高利率の商品(定期預金やiDeCoなど)
  • 返戻率がさらに上がるまで保有継続
  • 医療保障などが含まれている場合は保障面を重視する

保険は保障+資産運用のハイブリッド商品です。利回りだけでなく、自身のライフプランに照らした判断が大切です。

まとめ

終身保険の利回りは、今回のケースでは約0.91%前後と計算できます。iPhoneでも関数電卓を使えば簡単に求められるので、見直しの際はぜひ活用してみてください。

保障内容、他の運用手段との比較も合わせて検討し、自分に最適な選択を目指しましょう。

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