近年、資産形成の一環として注目されているのが「つみたてNISA(少額投資非課税制度)」です。特に銀行で勧められることが多いのが、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500に連動するインデックスファンド。この記事では、つみたてNISAの概要とS&P500の特徴、リスクや期待されるリターンなどについてわかりやすく解説します。
つみたてNISAとは?非課税で運用できる仕組み
つみたてNISAは、年間投資額40万円まで、最大20年間にわたり投資で得た利益が非課税になる制度です。対象となるのは金融庁が認定した長期・積立・分散投資に適した投資信託などで、投資初心者にも優しい仕組みとなっています。
例えば、月5000円を20年間積み立てると、元本は120万円ですが、年利5%で運用できれば約200万円になる可能性もあります(ただし、運用成績によって変動します)。
S&P500とは何か?なぜ人気が高いのか
S&P500とは、米国の代表的な上場企業500社の株価をもとに算出される株価指数で、アップルやマイクロソフト、アマゾンなど世界的企業が多く含まれています。
S&P500連動のファンドは、分散効果が高く、低コストで長期的な成長が期待できるため、投資初心者から経験者まで幅広く人気があります。
積立NISAでS&P500を選ぶメリット
- 長期的に高い成長が期待できる(過去平均年利約7〜10%)
- リスク分散されており、個別株よりも安定感がある
- 積立投資なので価格変動のリスクが平準化される(ドルコスト平均法)
例えば、リーマンショック後にS&P500が大幅に下落した際も、10年後にはそれを上回る水準まで回復しています。長期投資であればあるほど、リスクを抑えて運用できるとされています。
注意点:損をするリスクが「ゼロ」ではない
いくら優良なインデックスファンドであっても、元本保証はありません。市場全体が長期で低迷すれば、損失が出る可能性もあります。
また、投資信託によって信託報酬(手数料)が異なるため、手数料の低い商品を選ぶことも重要です。S&P500系ファンドでも、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)などは人気が高く、手数料も非常に低い部類です。
初心者が月5000円から始めるのはアリか?
結論から言えば、月5000円からの積立は非常に良い選択肢です。家計に無理のない範囲で始められ、少額でも長期で積み立てれば大きな資産形成につながります。
たとえば、20代から始めて月5000円を40年間積み立てた場合、年利5%の運用で約760万円にまで増える計算になります。
まとめ:つみたてNISAとS&P500は堅実な資産形成におすすめ
つみたてNISAは、税制優遇を活かして長期的に資産を増やすための制度であり、S&P500に連動するファンドはその中でも特に人気の高い選択肢です。
ただし、リスクがゼロではないことを理解した上で、自分のライフプランやリスク許容度に合った投資を心がけましょう。「少額でもコツコツ」は、これからの時代にこそ必要な資産形成の第一歩です。
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