副業として業務委託（フリーランス）で収入を得ている場合、その収入の申告タイミングや方法に悩む方も多いのではないでしょうか。特に「本業で確定申告をしているけれど、追加で業務委託の分も必要？」といった疑問に直面する方は少なくありません。本記事では、業務委託の所得の扱いからe-Taxでの申告方法までわかりやすく解説します。
業務委託の収入は確定申告が必要
業務委託で得た収入は、「雑所得」または「事業所得」として分類され、原則として確定申告の対象です。年間20万円を超える場合は必ず申告が必要となります。
例えば、クラウドソーシングやライター業務、デザイン業務などを副業で行っている場合、その収入も全て確定申告時に申告すべきです。これは本業で給与所得の申告をしていても例外ではありません。
副業と業務委託の収入はまとめて申告できる
すでに副業で確定申告をしている場合、業務委託による収入もそれに合算して申告します。改めて別の書類を提出する必要はなく、「所得の種類ごとにまとめて記載」する形式になります。
たとえば、副業の中にアルバイト収入（給与所得）と業務委託収入（雑所得）がある場合、それぞれの項目に収入・経費を分けて入力すれば問題ありません。
e-Taxを使った申告のポイント
e-Taxを使うことで、紙での提出よりもスムーズに確定申告が可能です。業務委託収入についても、e-Taxの画面上で「雑所得」または「事業所得」として入力できます。
実際の申告時には、以下の項目を準備しておくとスムーズです：
- 報酬を受け取った取引先名
- 各月ごとの報酬額
- 経費として計上する内容（通信費、ソフトウェア代、交通費など）
- 帳簿やメモなどの記録
経費計上の注意点と実例
業務委託収入は、その業務に関連した経費を差し引いた額で課税所得が決まります。たとえば自宅の一部を作業スペースに使っている場合、家賃の一部を按分して経費に計上することも可能です。
例：
年間報酬：60万円
通信費（インターネット代など）：月3,000円 × 12ヶ月 = 36,000円
使用ソフト代：年間12,000円
→ 合計経費48,000円 → 所得：60万円 − 48,000円 = 552,000円
過去の収入も修正申告できる？
もし過去に業務委託での収入を申告していなかった場合でも、修正申告が可能です。5年以内であれば、追加納税と延滞税を支払うことで対応できます。
逆に、申告しすぎていた場合には「更正の請求」で税金を取り戻すこともできます。
まとめ：業務委託収入も忘れず申告しよう
業務委託で得た収入は、既に行っている確定申告にまとめて記載すれば問題ありません。e-Taxを活用すれば手続きも簡素化でき、間違いや漏れも防ぎやすくなります。
副業やフリーランス収入がある方は、毎年2月〜3月の確定申告期間に向けて、しっかりと帳簿と領収書を管理し、正確な申告を行うよう心がけましょう。
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