近年、金融機関では「通帳レス(紙の通帳を使わない)」の利用が広がっています。信用金庫のアプリを使っていると、定期預金などの操作時に「通帳レス利用開始手続き」という画面が表示されて戸惑う人も多いのではないでしょうか?この記事では、通帳レスにすることで何が変わるのか、ATMでの操作はどうなるのか、そして本当に不便なのか?をわかりやすく解説します。
『通帳レス』とは?紙の通帳を使わない管理方法
「通帳レス」とは、紙の通帳を発行せず、代わりにスマートフォンアプリやオンラインバンキング上で取引明細を確認する仕組みです。環境負荷の軽減や印紙税の削減、通帳紛失のリスク回避などを理由に、多くの金融機関で推進されています。
従来のような紙の通帳を使わず、アプリ上でいつでも取引履歴が見られるのが最大の特長です。
通帳レスにするとATMで通帳は使えなくなる?
はい、通帳レスに切り替えると、ATMで通帳を使った入出金や記帳ができなくなります。ただし、キャッシュカードを使ってのATM操作(入金・出金・残高照会など)は、これまで通り可能です。
つまり、「通帳をATMに入れて記帳する」という行為は使えなくなりますが、アプリで取引履歴を見られるため、記帳の代わりにはなります。
通帳レスのメリットとデメリットを整理
メリット:
- 通帳を持ち歩かなくていい
- アプリで24時間いつでも履歴確認ができる
- 紙の通帳発行手数料(年550円〜)がかからない金融機関も
- 通帳の紛失や盗難リスクがない
デメリット:
- ATMで通帳記帳ができなくなる
- 紙の履歴が必要な場面(貸付審査・確定申告)では印刷が必要
- 高齢者やスマホ操作が苦手な人には不向き
アプリに慣れている人であれば、通帳レスは非常に便利で効率的ですが、紙の通帳に慣れている人にはやや不便に感じるかもしれません。
通帳レス手続き前に確認したいこと
通帳レスを選択する前に、以下の点を確認しておくと安心です。
- ATMではキャッシュカードのみで操作できるか?
- 過去の取引履歴はどこまでアプリに表示されるか?
- 紙の通帳は再発行できるか?その費用は?
- アプリ操作が自分にとって使いやすいか?
一部の信用金庫では、通帳レス利用後も希望すれば再発行できるところもありますが、有料のケースがほとんどです。
まとめ:通帳レスは不便?→使い方によってはむしろ快適
通帳レス手続き後は、ATMで通帳は使えなくなりますが、アプリで取引明細の確認ができるため、慣れれば紙の通帳よりも便利と感じる人も多いです。ただし、通帳での記帳や紙の記録にこだわりがある方にはデメリットもあるため、自分の使い方に合っているかどうかを見極めてから手続きを進めるのがポイントです。
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