クレジットカードの「処理中」が続く理由と売上確定の仕組みとは?実例付きで徹底解説

クレジットカード

クレジットカードを利用した際に明細でよく見かける「処理中」ステータス。この状態が長く続くと不安になりますよね。この記事では、処理中のままになっている理由や、店舗側にお金が入る仕組みなどについて、実例を交えてわかりやすく解説します。

クレジットカードの「処理中」とは何か?

クレジットカードの「処理中」とは、利用した店舗からカード会社に対して売上の確定処理(オーソリの確定)がまだ行われていない状態を指します。この間、実際に口座から引き落としは行われていません。

一時的に利用枠だけが減少しており、確定されない限り、金銭の移動も発生していません。このため、利用者としては「使ったのに支払いが始まらない」という状況になります。

売上が確定しないとお店にお金は入らない

店舗がカード決済を受け付ける際には、売上データをカード決済代行業者(アクワイアラ)に送信しなければなりません。この処理が完了してはじめて「確定」となり、カード会社からお金が店舗に支払われます。

つまり、処理中のままでは、店舗にも入金がされていません。たとえば、ネット通販で商品を注文したが、出荷準備に時間がかかっている場合、確定処理も遅れるケースがあります。

処理中が長期間続く理由とよくあるケース

処理中が1週間以上続く原因は複数あります。代表的なものは以下の通りです。

  • 店舗側が売上確定処理をまだしていない(後日一括処理など)
  • ネットサービスで決済タイミングを発送時としている
  • 予約サイトなどで「仮押さえ」だけをしている状態
  • システム障害で処理が一時停止している

たとえば、ホテル予約サイトでの決済はチェックアウト後に確定処理されることが多く、処理中のまま1週間以上続くことも珍しくありません。

処理中のままだとどうなる?期限と自動キャンセル

実は「処理中」の状態にも有効期限があります。一般的には30日以内に確定処理がされなければ、自動的に取り消し(オーソリキャンセル)されます。

この場合、利用者の利用枠は元に戻り、店舗にも代金は支払われません。したがって、長期間処理中のままということは、店舗側の売上機会の損失にもつながるのです。

カード利用者ができる対応と確認方法

処理中の取引が気になる場合は、以下の対応を取ると安心です。

  • カード会社のサポートに連絡し、取引状況を確認
  • 利用した店舗に直接問い合わせ
  • 明細に変化があればスクリーンショットなどで記録

また、カード会社によってはアプリやWeb明細で詳細ステータス(承認、確定など)を表示しているため、定期的な確認が有効です。

まとめ:処理中の意味と店舗・利用者への影響を理解しよう

「処理中」は単なる一時的な決済保留状態であり、確定しない限り、金銭の移動は発生しません。店舗に入金されるのは売上確定処理が行われてからであり、確定しないまま放置されれば取引そのものが消滅する可能性もあります。

カード利用者としては冷静に状況を見極め、必要であれば店舗やカード会社に問い合わせを行うことが大切です。この記事の情報が、クレジットカード明細の見方や処理中状態の理解に役立てば幸いです。

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