住民税を滞納すると、給与だけでなく賞与にも差し押さえがかかる可能性があります。本記事では、賞与日と給与日に分けて差し押さえが行われる仕組みや上限額の計算方法をわかりやすく解説します。
差し押さえ対象は給与だけじゃない
住民税などの税金滞納による差し押さえは、給与債権に加え
賞与(ボーナス)や退職金も対象となります。債権者が求める金額に達するまで、毎月の給与だけでなく賞与からも差し押さえられます。
賞与の差し押さえ上限は、手取り額の4分の1。手取りが44万円を超える場合は、33万円超の部分が差し押さえられます :contentReference[oaicite:0]{index=0}。
賞与と給与、別々に差し押さえになる?
はい、それぞれ別々に差し押さえの計算・執行が行われます。
賞与支給時に差し押さえ命令が届いていれば、その都度賞与から天引きされ、給与支給時にも同様に差し押さえられます。債権者が請求した金額に達するまで継続します :contentReference[oaicite:1]{index=1}。
差し押さえ金額はどうやって決まる?
住民税滞納による差し押さえは、法定で定められた上限内で行われます。給与の場合、以下の計算式で差し押さえ可能額が決まります :contentReference[oaicite:2]{index=2}。
差し押さえ可能額 | 【額面給与】-(所得税・住民税・社会保険料)-100,000円-(45,000円×扶養家族人数)-(残額×20%) |
---|
例:扶養1人の家族構成、額面30万円の場合。
30万-(税・保険料)-10万-(4.5万)-(残額20.5万×0.2)=大まかに7万2千円程度が差し押さえ可能とされます :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
賞与はどう計算される?
賞与も給与と同じように計算されますが、賞与支給月のみ生活費控除は一回のみとされています :contentReference[oaicite:4]{index=4}。
つまり賞与と給与が同月に出ても、それぞれで独立した差し押さえ計算が行われます。
生活への影響と対処法
差し押さえは
滞納金+延滞金が全額回収されるまで
継続されます。
生活を守りつつ対応するためのポイント。
- 市区町村に分割納付や納税猶予を相談
- 専門家へ任意整理や債務整理を依頼
- 一時的に支払い困難な場合、司法書士・弁護士に相談
まとめ
住民税滞納は給与だけでなく賞与からも差し押さえられ、賞与日・給与日ごとに別々に天引きされます。
差し押さえ上限は法定計算式で決定され、扶養家族数に応じて変動。
滞納がある場合は、早めに市区町村や専門家に相談し、分割納付や債務整理などの対策を検討してください。
コメント