老齢年金はいつから受け取れる?満65歳と受給開始月の正しい知識

年金

年金の受給開始時期については、実際の生活設計にも影響する重要な情報です。特に「65歳になったらすぐにもらえるのか?」という疑問は多くの方が抱くテーマです。本記事では、老齢年金の受給開始時期の仕組みと、手続きや注意点について解説します。

老齢年金の受給は「65歳の誕生日の翌月」から

原則として、老齢基礎年金および老齢厚生年金は、満65歳の誕生日の翌月分から支給されることになっています。

たとえば、誕生日が6月15日の方は「6月で満65歳」となりますが、受給権が発生するのはその翌月、すなわち7月分からです。そして、支払いは偶数月に前月・前々月分がまとめて支給されます。

支給日は偶数月の15日、2ヶ月分まとめて支給

年金は毎月ではなく、偶数月(2月・4月・6月…)の15日に、直前の2か月分が支払われる仕組みです。

例えば、7月分と8月分の年金は、10月15日にまとめて振り込まれます。このため、「65歳を過ぎたのにまだ年金が振り込まれていない」と不安になる方も多いですが、制度上は正常です。

年金受給には「裁定請求」が必要

老齢年金を受給するためには、事前に「年金請求書(裁定請求)」を提出する必要があります。これは自動的には始まらないので注意が必要です。

  • 提出時期の目安:誕生日の3ヶ月前〜1ヶ月前
  • 提出先:年金事務所または郵送
  • 必要書類:本人確認書類、年金手帳、振込先の通帳など

スムーズに受給を始めるためには、事前に必要書類を揃えておきましょう。

年金の支給を遅らせる「繰下げ受給」という選択肢も

実は、65歳を過ぎてもすぐに受け取らず、最大75歳まで受給を繰り下げることができます。その場合、1ヶ月あたり0.7%、最大で42%年金額が増加します。

ただし、寿命や健康状態、収入の有無によって適した選択肢は異なるため、繰下げのメリット・デメリットは慎重に検討する必要があります。

まとめ:満65歳の「翌月」からが基本、早めの準備を

老齢年金の受給は、満65歳の誕生日月の「翌月分」からスタートし、偶数月の15日に2ヶ月分ずつ支給されるという仕組みです。

支給をスムーズに開始するためには、65歳になる前に裁定請求の手続きを行うことが大切です。忘れず準備を進め、安心した老後の第一歩を踏み出しましょう。

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