SBIネット銀行デビットカードの海外決済は日本円と米ドルどちらがお得?手数料比較と選び方のポイント

デビットカード

海外旅行先でSBIネット銀行のデビットカードを使う際、「日本円決済」と「現地通貨(米ドル)決済」のどちらを選ぶかは、手数料や為替レートに大きく影響します。この記事では、それぞれの決済方法の仕組みやコストを比較し、賢い選び方を具体例とともに解説します。

日本円決済と米ドル決済の違いとは?

海外でカードを使用する際、店頭や決済端末で「円建て(Dynamic Currency Conversion)」か「現地通貨建て(例:USD)」かを選ぶことができます。前者は日本円で決済が確定し、後者は現地通貨での決済が行われた後、日本側で為替レートに基づいて円換算されます。

この選択によって手数料やレートの優劣が決まり、支払総額に違いが出るため、慎重な判断が必要です。

手数料で比較:どちらが安い?

SBIネット銀行のデビットカードでは、米ドル決済を選んだ場合、Visaの基準レートに加えて1.79%の事務手数料が加算されます。一方、日本円決済では店舗側や中間業者が独自の為替レートと手数料(3〜5%程度)を上乗せしてくることが一般的です。

例:100USDの買い物をした場合

  • 米ドル決済:100USD ×(1USD=150円)×1.0179=約15,268円
  • 日本円決済:100USD相当を155円で換算=15,500円

このように、原則的には「現地通貨決済」の方がコストを抑えられる可能性が高いです。

為替リスクとタイミングの影響も考慮

米ドル建てで支払う場合、為替レートはカードの決済日ではなく、実際の請求日(数日後)に確定するため、為替相場の変動リスクを受けます。旅行中に円安が進行すれば、支払額は高くなります。

一方、日本円建ては支払い時点で金額が確定するため、為替変動の心配がありません。為替リスクを嫌う方には安心な選択肢ですが、割高になる傾向があることは覚えておくべきです。

米ドル口座からの引き落とし設定も有効

SBIネット銀行では、米ドル建てで決済する際、あらかじめ「外貨普通預金口座」に米ドルを入金しておけば、そこから直接引き落とす設定も可能です。この方法を使えば、為替レートを事前に自分で決めておけるため、コストを最適化しやすくなります。

為替が有利なタイミングで米ドルを購入し、必要な金額をデビット専用口座に移しておけば、旅行中の為替不安を回避できます。

安全性と利便性で選ぶなら?

セキュリティの観点からは、決済時にカード番号が不正利用された場合、日本円決済はその場で確定するため対応が複雑になります。現地通貨決済は後日請求が確定するため、返金などのトラブル対応も比較的柔軟です。

利便性で選ぶなら、日本円建てはレシート金額と請求金額が一致するため分かりやすいというメリットがあります。ただしそれ以上にコストの差があるため、現地通貨決済が一般的には推奨されます。

まとめ:基本は現地通貨決済、状況に応じて日本円決済も

SBIネット銀行のデビットカードを海外で使う際は、原則として米ドルなどの「現地通貨建て決済」を選ぶことで、手数料を抑えたお得な買い物が可能です。為替の変動や旅行スタイル、外貨口座の活用度によっては日本円決済が適する場合もあるため、状況に応じて使い分けることが賢明です。

旅行前には、為替相場や外貨口座の残高を確認し、よりお得で安全な決済方法を選びましょう。

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