国民年金保険料と国保(国民健康保険)は別物?それぞれの役割と違いを解説

年金

「国民年金保険料と国保って同じもの?」「保険料がいくつもあって混乱する…」という声は少なくありません。確かに名前が似ているため混同しやすいですが、この2つはまったく異なる制度です。本記事では、それぞれの目的や仕組み、支払う意味についてわかりやすく解説します。

国民年金保険料とは?将来の年金のための保険料

国民年金保険料とは、老後や障害、遺族のための年金を受け取る権利を得るために支払う保険料です。日本に住む20歳〜60歳未満のすべての人に加入が義務付けられており、会社員や公務員は厚生年金を通じて自動的に加入しています。

一方、自営業・フリーランス・学生などは「第1号被保険者」として、毎月自分で国民年金保険料を支払う必要があります。2024年度の保険料は月額16,980円です。

国保(国民健康保険)とは?医療費のための保険制度

一方、国民健康保険(国保)は、病気やケガで病院にかかったときに、医療費の自己負担を軽くするための保険です。健康保険証が発行され、医療機関では自己負担3割で診療を受けることができます。

主に自営業やフリーランス、退職後の無職期間など、勤務先の健康保険に加入していない人が対象で、市区町村が運営しています。加入者は毎月または年4回などで保険料を支払います。

国民年金と国保は制度も支払い先も別

国民年金は「厚生労働省・日本年金機構」が管轄し、国保は「市区町村」が運営しています。支払い用紙や納付期限もまったく別で、どちらかを支払ったからといって、もう一方が免除されるわけではありません。

たとえば、無職やアルバイトなどで社会保険に加入していない方は、両方に加入し、国保と国民年金保険料をそれぞれ支払う義務があります。

混同しやすい理由と注意点

よくある誤解は「保険料を払ってるから、年金と健康保険はどちらか一方でOK」という考え方です。しかし、目的も使い道も異なるため、両方支払う必要があるのが原則です。

また、市役所から同時期に別々の封筒で納付書が届くこともあるため、うっかりどちらかを放置しないよう注意が必要です。

まとめ:国民年金は「将来の生活費」、国保は「今の医療費」

国民年金保険料=将来の年金のために払う保険料
国保(国民健康保険)=今の医療費を補助するための保険料
どちらも加入義務があり、役割はまったく別物

支払いが厳しい場合は、年金保険料の免除制度や、国保の減免制度を活用できる可能性がありますので、自治体や年金事務所に相談することをおすすめします。

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