キャッシュカードが銀行のATMで使えない、でもコンビニATMでは使える——このような不思議な現象に直面すると、不安になるのも無理はありません。この記事では、キャッシュカードがATMに入らない原因や対処法、カードの再発行時の費用目安までを解説します。
カードがATMに入らない主な原因
カードがATMに物理的に入らない場合、まずは以下の原因が考えられます。
- カードの変形・反り:財布の中で曲がったり、長年の使用でカードが歪んでしまっている場合、ATMの挿入口に正しく入らないことがあります。
- ATM側のカード規格非対応:一部のATMではICチップ非搭載の旧カード、または逆にICチップ対応専用カードを受け付けないケースも存在します。
- 磁気ストライプの劣化:目視では問題なさそうでも、カードリーダーが正常に読み込めない状態になっていることがあります。
- カードの破損:表面にひび割れ、チップの損傷、カードエッジの欠けなどがあると機械が認識できない場合があります。
このようなケースでは、ATMにカードが吸い込まれる前の段階で弾かれることが多いです。
なぜコンビニATMでは使えるのか?
コンビニATMの読み込み口は、銀行のATMよりも多少感度が緩やかに設計されていることがあります。セブン銀行やローソン銀行のATMは複数銀行に対応する必要があるため、カード受け入れ規格が広めです。
そのため、少々の反りや磁気不良があるカードでも読み取り可能な場合があり、結果として「銀行ATMでは使えないのにコンビニATMでは使える」という状況が発生します。
窓口対応を検討すべきタイミング
以下のいずれかに該当する場合は、銀行窓口での対応を早めに検討しましょう。
- 複数のATMで使えない(その銀行内)
- 目視でカードの反りや破損が確認できる
- ICチップ部分が摩耗している
窓口で事情を説明すれば、カード再発行の手続きが可能です。再発行には本人確認書類(免許証・マイナンバーカードなど)が必要です。
カード再発行にかかる費用と日数
銀行によって手数料や再発行方法に違いがあります。以下は一般的な目安です。
銀行名 | 再発行手数料 | 所要日数 |
---|---|---|
三井住友銀行 | 1,100円(税込) | 1週間〜10日程度 |
みずほ銀行 | 1,100円(税込) | 1週間前後 |
三菱UFJ銀行 | 無料(通常の再発行) | 5〜7営業日 |
クレジットカード機能付きキャッシュカードの場合は、再発行時にクレジット審査やカード会社への確認も必要となるため、2〜3週間ほどかかることもあります。
どうしても急ぎの場合の対処法
「手数料が気になるけど今すぐ現金が必要」という場合には以下の選択肢があります。
- 同行のコンビニATM利用:引き出し時間帯を選べば手数料無料枠を活用できる
- アプリ経由の送金:家族や知人に送金依頼し、別口座から引き出す
- 店舗で直接引き出し:印鑑と通帳があれば店舗窓口での現金引き出しも可能
銀行によってはスマホアプリから再発行手続きが可能な場合もあるので、一度公式サイトを確認するのも有効です。
まとめ:カードの不具合は早めの再発行が安心
キャッシュカードが銀行ATMに入らない場合、物理的な損傷やATMとの規格の不一致が原因であることが多いです。たとえコンビニATMで使えても、いつ完全に使用不能になるかわかりません。
早めに銀行窓口で相談し、再発行を検討することが安全で確実です。特にクレジットカード一体型の場合は発行に時間がかかるため、早めの対応が肝心です。
コメント