キャッシュレス決済が広まる中で、QUICPayを利用している方も多いでしょう。中でも楽天カードをQUICPayに登録して支払っている方から、「以前はあとから分割にできたのに、最近は1回払いしかできない」という声を耳にするようになりました。本記事では、その理由と背景、対応策について解説します。
QUICPayの基本仕様と支払い回数の原則
QUICPayはポストペイ型(後払い)の電子マネーで、支払い時は原則として「1回払い」で処理されます。店舗の端末では支払い回数を選択することはなく、カード会社の設定に基づいて処理されるため、ユーザーはレジで「1回でお願いします」などの指定をする必要はありません。
これは楽天カードに限らず、他のカード会社でも共通の仕様です。QUICPay自体がクレジットカードの「1回払い」の仕組みに準じた処理を行っているためです。
あとから分割・リボへの変更はカード会社の裁量
楽天カードには「あとから分割」や「あとからリボ」といった支払い方法の変更機能があります。しかし、これは常に利用できるわけではなく、カード会社が対象とする取引のみに限られます。
2024年現在、楽天カードでは一部のQUICPay利用分が「あとから分割」非対応に変わってきており、特に少額決済や一部加盟店での取引が対象外になる傾向があります。
「1回払い固定」になってしまう原因
- 利用店舗の決済端末がQUICPayに最適化されていない
- 少額決済に対してあとから分割対象としない楽天カード側の方針
- 特定のキャンペーン利用時など、条件付きの制限
たとえば、美容室で5,000円の支払いをした場合には「あとから分割」できたのに、別の店で3,000円の支払いをしたら対象外だったというケースも見られます。
確認・対策方法:あとから分割が使えるか調べる
楽天e-NAVIにログイン後、明細から該当取引を選び、「あとから分割」または「あとからリボ」ボタンが表示されていれば変更可能です。表示がない場合は対象外です。
また、楽天カードのサポートに問い合わせることで、今後どのような取引が対象になりやすいかを聞くことも可能です。
QUICPayの支払いに分割対応させる方法
根本的にQUICPayでは分割払いを選べないため、支払い回数を選びたい場合は通常のクレジットカード決済を利用しましょう。楽天カードをかざすタッチ決済(Visaのタッチなど)に切り替えると、一部加盟店では支払い回数を選択できるケースがあります。
どうしてもQUICPayで使いたい場合は、支払い後に楽天e-NAVIで都度「あとから分割」ができるかを確認するようにしましょう。
まとめ:QUICPayは便利だが支払い形式は限定的
QUICPayは簡単・スピーディーな決済手段ですが、仕様として支払いは基本的に「1回払い」に限定されます。以前は「あとから分割」に柔軟に対応していたカード会社も、現在では取引ごとに制限を設けるようになってきています。
分割払いやリボ払いなど柔軟な支払い方法を希望する場合は、事前に利用カードのWebサービスで対象可否を確認し、必要に応じて通常のクレジット決済への切り替えも検討しましょう。
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